CSもあるのに 虎指揮官「辞任発表」のタイミングに評論家苦言

公開日: 更新日:

 和田監督(53)の辞任が決まっている阪神が来季以降の体制を少しでも早く固めたい事情は分かる。新たなスタッフ候補の中には和田監督とソリの合わない人もいるそうだから、あるいは彼らを招聘しやすくする狙いもあるのかもしれない。阪神情報をメシの種にする在阪マスコミの取材攻勢がハンパじゃない背景も理解できる。

 しかし、だからといって、まだCSから日本シリーズへと進む可能性が残っているチームの指揮官の退任を、よりによってこの時期に公表する必要があるのか。

「たとえ内部の決定事項をマスコミが報じていたとしても、それを公然と認めてしまったり、発表したりする意味はまったくありませんよ」と、評論家の山崎裕之氏がこう言った。

「阪神はいま、CS出場をかけて広島と3位争いをしています。これからCSに出て、日本シリーズに駒を進める可能性もあるわけです。そんな時期に監督が今季限りだと発表すれば、チームの士気は確実に下がってしまう。ナインの気持ちはベンチから離れてしまうでしょうし、中には次期監督はだれかと気もそぞろの選手も出てくる。チーム一丸となって目の前の試合に集中することなどできませんよ。フロントや親会社が監督の退任を決め、次期監督の人選をするのは分かります。動きを察知したマスコミも騒ぐでしょう。けれども、球団がそれを認めてはいけない。何も言えないとか、とぼけていればいいだけじゃないですか。フロントや親会社の姿勢は理解に苦しみます」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希に向けられる“疑いの目”…逃げ癖ついたロッテ時代はチーム内で信頼されず

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    ドジャース佐々木朗希「今季構想外」特別待遇剥奪でアリゾナ送還へ…かばい続けてきたロバーツ監督まで首捻る

  4. 4

    中日・中田翔がいよいよ崖っぷち…西武から“問題児”佐藤龍世を素行リスク覚悟で獲得の波紋

  5. 5

    西武は“緩い”から強い? 相内3度目「対外試合禁止」の裏側

  1. 6

    「1食228円」に国民激怒!自民・森山幹事長が言い放った一律2万円バラマキの“トンデモ根拠”

  2. 7

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも

  3. 8

    辞意固めたか、国民民主党・玉木代表…山尾志桜里vs伊藤孝恵“女の戦い”にウンザリ?

  4. 9

    STARTO社の新社長に名前があがった「元フジテレビ専務」の評判…一方で「キムタク社長」待望論も

  5. 10

    注目集まる「キャスター」後の永野芽郁の俳優人生…テレビ局が起用しづらい「業界内の暗黙ルール」とは