指導経験ゼロでも…阪神が金本氏に「監督要請」する理由

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 30日、球団取締役会で和田監督(53)の退任を承認。本人からの申し出を了承したと発表した。

 現時点で次期監督の最有力候補はOBの金本知憲氏(47)。「(人事のことは)言えません」と坂井オーナーが口を閉ざせば、南球団社長は「これからです」とコメントしたが、さる阪神担当記者によれば「内部に05年の優勝監督である岡田彰布(57)を推す声があるのは事実ですけど、電鉄本社役員のほとんどは金本でいきたいと考えている」そうだ。

 金本氏は阪神時代、4番打者として03年と05年のリーグ優勝に貢献。連続試合フルイニング出場(1492試合)の世界記録も達成した。関西方面での知名度や人気は若手OBの中でも群を抜いている。

 しかし、12年のシーズンを最後に引退してから、指導者としての実績がまったくない。これまで阪神からコーチとしてのオファーはあったが、一度もユニホームを着ないまま今日に至っている。

 阪神はただでさえ冒険を嫌う会社だ。過去に指導者経験なしの人物をいきなり監督に据えたケースはほとんどない。

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