著者のコラム一覧
松井大輔

1981年5月11日、京都府生まれ。43歳。2000年に鹿児島実業高からJ京都入り。フランスのルマンを皮切りに6カ国.13クラブを渡り歩いた。YSCC横浜ではフットサルチームにも所属してFリーグに出場。「二刀流」をこなした。04年アテネ五輪出場。10年南アフリカW杯ベスト16。24年4月から横浜FC、浦和の育成部門でコーチを務める。

名波さんからキャプテン交代を告げられ正直肩の荷が下りました

公開日: 更新日:

 先月23日の水戸戦に1─4で大敗した後にシャムスカ監督が辞任し、ジュビロ磐田の新監督にOBの名波浩さん(41)が就任しました。

 ボクが京都サンガでのプロ1年目の時でした。初対戦の際に一番最初に声をかけてくれたのが、名波さんでした。日本代表の背番号10だった憧れの人に「頑張れよ」と言われ、プロの一員として認められた気がしました。その後、対談などで独特の言い回しで語るサッカー観を聞き、一味違うなと感じていました。

 尊敬する人と一緒に仕事ができるのは、もの凄くうれしいこと。初練習の26日に「頼むよ」と言われ、ジュビロを立て直したいという意志の強さが、ダイレクトに伝わってきました。名波さんのためにも、絶対に結果を出さないといけないと思いましたね。

 その日、名波さんはボクがつけていたキャプテンマークを遼一(FW前田)に託すと言いました。ボクはほぼ毎試合、後半途中で交代しているし、遼一のように常にフル出場してジュビロの象徴的な選手の方が適任という判断なのでしょう。

 ボク自身は正直、肩の荷が下りたという思いがありました。これまで勝てなくて苦しみ、もがいた時期が長かった。貴重な経験にはなったけど、キャプテンという立場じゃない方が言いたいことをズバッと口にできる部分はある。自分のプレーに集中できるし、28日の愛媛戦で2点をお膳立てできたのも、良い意味で身軽になったせいかも知れません。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    立花孝志容疑者を"担ぎ出した"とやり玉に…中田敦彦、ホリエモン、太田光のスタンスと逃げ腰に批判殺到

  2. 2

    片山さつき財務相“苦しい”言い訳再び…「把握」しながら「失念」などありえない

  3. 3

    阪神異例人事「和田元監督がヘッド就任」の舞台裏…藤川監督はコーチ陣に不満を募らせていた

  4. 4

    阪神・佐藤輝明にライバル球団は戦々恐々…甲子園でのGG初受賞にこれだけの価値

  5. 5

    高市首相「世界の真ん中で咲き誇る日本外交」どこへ? 中国、北朝鮮、ロシアからナメられっぱなしで早くもドン詰まり

  1. 6

    “文春砲”で不倫バレ柳裕也の中日残留に飛び交う憶測…巨人はソフトB有原まで逃しFA戦線いきなり2敗

  2. 7

    阪神・佐藤輝明の侍J選外は“緊急辞退”だった!「今オフメジャー説」に球界ザワつく

  3. 8

    ドジャースからWBC侍J入りは「打者・大谷翔平」のみか…山本由伸は「慎重に検討」、朗希は“余裕なし”

  4. 9

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  5. 10

    古川琴音“旧ジャニ御用達”も当然の「驚異の女優IQの高さ」と共演者の魅力を最大限に引き出すプロ根性