突然のがん宣告にも動揺なし「で、ステージはナンボでしょうか?」
2014年4月に70歳となり、孫娘に「声がおかしい」と言われて病院で検査を受け、咽喉のポリープを切除した。これにて一件落着と思っていたら、想定外のどんでん返しが待ち構えていた。
「さ、これから放射線治療、やりましょうか?」
「放射線って……もしかしてがんなんですか?」
「はい、喉頭がんです」
その時、初めて喉頭がんと知らされた。でもショックを受けたり、取り乱したり、そういったことはみじんもなかった。
「がんか……ま、それはそれでしゃあないな。きちんと受け入れんとアカン。これからどうすればエエのか、気持ちを切り替えないとアカンな」
瞬時に前向きな気持ちになって先生に聞いた。
「で、ステージはナンボなんでしょうか?」
「ステージ1です」
ステージ3やステージ4と言われても動揺しなかったか、それは分からないが、仮にそうだったとしてもクヨクヨしてふさぎ込んだり、マイナス思考になったり、そういったことはなかったと自信を持って言える。