1回当たりの放射線治療を長くして回数を減らしましょうと言ったら…
2014年の9月半ば過ぎ。70歳と5カ月の時に喉頭がんの治療を開始した。
まずは放射線治療を33回。1回当たりの所要時間は5分ほど。咽喉に放射線をシャシャシャッと当てて終わりや。拍子抜けしてしまった。
月曜から金曜まで週に5回。土日の休みをはさんで3週間(15回)が経過した時、主治医に「残りの18回、1回を長めにやって回数を減らしましょう」と言ったら「そんなんしたら死ぬで」と真顔で返されてしまった。
抗がん剤は飲み薬タイプだった。「そういえば何回か飲んだような気がする」くらいの感覚しかないな。今は手術をした病院に2カ月に1回ペースで検診に通っている。
治療の後遺症なんだろう。咽喉の周りの皮膚がただれたようになった。 季節の変わり目や雨模様の前後、声がかすれるような時がある。それ以外はどうもない。来年で術後10年を迎える。個人的には「もう心配ない」と思っている。
■77歳鬼門説