関東第一(東東京)米沢監督「野球への理解度を高めて3年夏、甲子園に向けて完成を目指す」

公開日: 更新日:

「去年の敗戦で、足りない部分はたくさんあるんだと思いながら、ここまでやってきました」

 こう話すのは、あす(13日)、中越(新潟)との初戦を迎える関東第一の米沢貴光監督(49)だ。

 昨夏の甲子園は決勝で京都国際に敗れ、準優勝。あと一歩で戴冠を逃した。2000年、低迷する母校の監督を引き受け、就任26年目で春夏合わせて12度の甲子園出場。地元出身選手を中心に編成、育成力に定評がある指揮官にその指導方針を聞いた。

  ◇  ◇  ◇

 ──野球部再建に向けて注力した部分とは?

「男子校としてずっとやってきて、夏の予選でも早めの敗退が続いてしまった時期だった。今いる生徒、来てもらっている生徒を大事にということは、今も昔も変わりません。今いる子たちでできる限りのことをやる。やっぱり年齢を重ねるごとに距離が出てきてしまうんですけど、同じ野球人ということで、当然、知識は自分の方が知っていないといけない。その培ってきたものをしっかり伝えていければと思っています」

 ──地元出身の選手が中心で突出した選手がいるわけではないものの、3年間で甲子園に行けるチームを作っている。

「うちはアスリートコースでの募集で、どうしても人数制限が出てしまう。すべての希望者を受け入れるのは難しいのですが、その中でも、野球を少しでも深く教えたいというのはあります。体が大きくなった、150キロを投げられるようになった、というのは目に見えてわかりますが、見えない部分というか、野球への理解度を高めて3年の最後、夏のゴールに向かって完成を目指そうと」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    有本香さんは「ロボット」 どんな話題でも時間通りに話をまとめてキッチリ終わらせる

  2. 2

    【広陵OB】今秋ドラフト候補が女子中学生への性犯罪容疑で逮捕…プロ、アマ球界への小さくない波紋

  3. 3

    NHK「昭和16年夏の敗戦」は見ごたえあり 今年は戦争特別番組が盛りだくさん

  4. 4

    市船橋(千葉)海上監督に聞く「高校完全無償化で公立校の受難はますます加速しませんか?」

  5. 5

    綾瀬はるか3年ぶり主演ドラマ「ひとりでしにたい」“不発”で迎えた曲がり角…女優として今後どうする?

  1. 6

    プロ志望の健大高崎・佐藤龍月が左肘手術経てカムバック「下位指名でものし上がる覚悟」

  2. 7

    中山美穂「香典トラブル」で図らずも露呈した「妹・忍」をめぐる“芸能界のドンの圧力”

  3. 8

    石破首相が「企業・団体献金」見直しで豹変したウラ…独断で立憲との協議に自民党内から反発

  4. 9

    長渕剛がイベント会社に破産申し立て…相次ぐ不運とトラブル相手の元女優アカウント削除で心配な近況

  5. 10

    ドジャース佐々木朗希“ゴリ押し”ローテ復帰が生む火種…弾き出される投手は堪ったもんじゃない