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小倉清一郎元横浜高校野球部部長

1944年(昭19)6月16日、神奈川県横浜市生まれの71歳。横浜―東農大を経て三菱自動車川崎―河合楽器で捕手として活躍。現役引退後、東海大一(現東海大翔洋)―横浜―横浜商―横浜で監督、部長を歴任。松坂、成瀬、涌井、筒香ら多くのプロ野球選手を育てた。98年の春夏連覇を含め、3度の甲子園優勝。渡辺前監督を支える名伯楽として主に技術面を指導した。対戦校の投手陣や打線の戦術分析に定評があり、名参謀と呼ばれた。14年夏限りで横浜のコーチを退任。現在は山梨学院や熊本・城北など、全国の各校で臨時コーチを務める。

ファウルグラウンドが広い甲子園で真価発揮、「1点をもぎ取る(死守する)」プレー

公開日: 更新日:

 甲子園で勝つためには何をして、どう戦えばいいのかーー。横浜高校(神奈川)在任中に春夏通算16度の甲子園で3度の優勝に導いた元野球部長の小倉清一郎氏が本紙で連載した2011年7月の「鬼の遺言」から24年12月の「鬼の秘伝書」までの通算13年半、計400回を超える「鬼」シリーズの中から「甲子園での勝利」につながる回を厳選して再掲載する。

 今回は【「1点をもぎ取る(死守する)」プレー】について。

  ◇  ◇  ◇

 実戦を想定し、私が考案した「投内外連係プレー」がある。

 無死もしくは1死一、三塁で、一塁後方の浅いファウルフライが飛んだ時の守備の備えだ。

 微妙な当たりなら、一塁手、二塁手、右翼手の3者が打球を追う。捕球した者は、一塁走者が二塁へタッチアップしても直接二塁へ投げてはダメ。ノーバウンドの送球なんて言語道断。送球の軌道が高くなり、それを見た三塁走者が本塁へタッチアップ。悠々と生還してしまう。だから巧みに各選手が中継に入るのだ。

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