入団時と状況酷似…またも巨人に翻弄される高橋由の“悲哀”

公開日: 更新日:

 自分自身の希望とは別のところでレールが敷かれる。今回の監督就任要請も確かにそうだ。ここ数年、レギュラーの座こそ譲ったものの、今季も77試合に出場して打率.278、5本塁打、21打点。代打では47試合で.395という高打率をマークし、「切り札」として存在感を示した。本人は当然、現役続行への思いが強く、つい最近も親しい関係者に「引退するつもりはありません」とキッパリ言っている。

 球団から監督就任の正式要請を受けたこの日も「来季に向けて選手として気持ちを切り替えていたところだった。まだ引退したわけでもないですし」と口にした。

 返事は保留したが、学生時代からの高橋由の盟友・二岡智宏(39)の入閣が検討されるなど、事態は「高橋由監督誕生」に向けて動きつつある。この日の交渉では、わざわざ長嶋終身名誉監督のコメントが伝えられ、報道陣にも明かされた。

「僕は39歳で監督になった。高橋君は40歳。高橋君しかいない。今は若い監督が率いて切り替える時期。サポートできることは何でもする」

 すでに外堀は埋められている。入団時がそうだったように、高橋由は恐らく今回も「イエス」と言うだろう。

 物分かりが良すぎる性格は、指揮官として必ずしもプラスにはならないが……。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    武田鉄矢「水戸黄門」が7年ぶり2時間SPで復活! 一行が目指すは輪島・金沢

  2. 2

    生田絵梨花は中学校まで文京区の公立で学び、東京音大付属に進学 高3で乃木坂46を一時活動休止の背景

  3. 3

    未成年の少女を複数回自宅に呼び出していたSKY-HIの「年内活動辞退」に疑問噴出…「1週間もない」と関係者批判

  4. 4

    2025年ドラマベスト3 「人生の時間」の使い方を問いかけるこの3作

  5. 5

    2025年は邦画の当たり年 主演クラスの俳優が「脇役」に回ることが映画界に活気を与えている

  1. 6

    真木よう子「第2子出産」祝福ムードに水を差す…中島裕翔「熱愛報道」の微妙すぎるタイミング

  2. 7

    M-1新王者「たくろう」がネタにした出身大学が注目度爆上がりのワケ…寛容でユーモラスな学長に著名な卒業生ズラリ

  3. 8

    松任谷由実が矢沢永吉に学んだ“桁違いの金持ち”哲学…「恋人がサンタクロース」発売前年の出来事

  4. 9

    高市政権の積極財政は「無責任な放漫財政」過去最大122兆円予算案も長期金利上昇で国債利払い爆増

  5. 10

    農水省「おこめ券」説明会のトンデモ全容 所管外の問い合わせに官僚疲弊、鈴木農相は逃げの一手