連覇狙うJ.スピース 風に苦しみながらも首位キープ
【マスターズ 2日目】
史上4人目の連覇か、とパトロンの注目を集めたJ・スピース(22)だが大会2日目はオーガスタの風に苦しめられた。
1番、3番とバーディーを奪い通算8アンダーまで伸ばした時は、独走態勢に突入か、と思われた。ところが5番パー4で、2メートルのバーディーパットからまさかの4パット。「頭の中では落ち着いていた」が、このダブルボギーからリズムが完全におかしくなった。
8番のバーディーで1つ取り戻したが、9番、10番の連続ボギーは風を読み切れずにパーオンできなかったのが原因だ。
15番パー5は2オンに成功して、手堅くバーディーを決めてスタート時点の6アンダー。しかし16番はピンを大きくショートして3パットボギー、17番は2打目が風に乗ってグリーンをオーバーし、アプローチも寄らずにボギー。上がり18番はカットに打った2打目が風に流されて右バンカー。脱出は6メートルと寄せきれなかったが、これを沈めてトップの座をキープした。
「今日はメンタル面で大きな試練を与えられた。平常心を保ってプレーするのが難しかった。それでもリードを守ることができたのは幸運だと思う。3日目はさらにタフになるかもしれない。2位との差はあってないようなものだ」(スピース)
マスターズは経験が成績を大きく左右する。スコアを落としたが昨年覇者で首位キープのスピースはまだ有利といえる。大会3日目はキャリアグランドスラムを狙うR・マキロイとの、世界ランク2位、3位のガチンコ対決が見ものだ。