怒りや落胆もなし…報道陣も頭抱えるG由伸監督“淡々会見”

公開日: 更新日:

「現役時代と何も変わりませんね。鷹揚というのか、のんびり屋というのか、ノンキというのか。あくせくしているのを見たことがない。監督になっても同じです」

 巨人のチーム関係者がこう言った。

 確かに、試合後の高橋由伸監督(41)の会見は勝ち負けに関係なく、常に淡々と進む。

 例えば、DeNAに完封負けを食らった前日18日の試合。打線は相手先発の石田に7回4安打と手玉に取られた。零封負けは今季3度目。工夫なく漫然と凡打を重ねた各打者に苦言のひとつでも呈してよさそうなものだが、高橋監督はこんな調子なのである。

「相手の石田に緩急を駆使された? 何が(打てなかった原因か)というのは分かりませんが、捉え切れませんでした」

 指揮官として敗因をどう分析し、どう打開していくのか。それを報道陣は聞きたいのに、「分かりません」と一言で片づけてしまう。最下位チームに連敗を喫しても、高橋監督からは焦りも怒りも落胆も感じられないということが多いのだ。

「1-7で敗れた17日の同じDeNA戦もそうです。本塁クロスプレーで三塁走者の倉本に生還を許し、これが決勝点になった。倉本は捕手小林のタッチをホームベースから大きく遠ざかってかわし、高橋監督はこれをスリーフィートのラインアウトじゃないかと、審判に抗議というか確認をした。結局、本塁上はスリーフィートラインがないということで審判に軽くあしらわれてしまったわけですが、試合後にそのことを聞かれた際も、『詳しいことはこれからボクも勉強します』と平然としたもの。ルールを把握してなかった自らを言い繕うこともない。そういえば、育成ドラフト新人の長谷川潤を一軍の先発に抜擢した6日の中日戦でも、五回途中4失点で降板した新人の課題を聞かれて、『課題も何もきょう初めて一軍で投げたわけですから』で終わり。いや、そりゃそうだけどさ、とばかりに、何人かの報道陣が顔を見合わせていましたね」(放送局関係者)

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 野球のアクセスランキング

  1. 1

    巨人がソフトB自由契約・有原航平に「3年20億円規模」の破格条件を準備 満を持しての交渉乗り出しへ

  2. 2

    ドジャース大谷翔平32歳「今がピーク説」の不穏…来季以降は一気に下降線をたどる可能性も

  3. 3

    西武にとってエース今井達也の放出は「厄介払い」の側面も…損得勘定的にも今オフが“売り時”だった

  4. 4

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  5. 5

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  1. 6

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」

  2. 7

    大谷翔平も目を丸くした超豪華キャンプ施設の全貌…村上、岡本、今井にブルージェイズ入りのススメ

  3. 8

    「おまえもついて来い」星野監督は左手首骨折の俺を日本シリーズに同行させてくれた

  4. 9

    巨人大ピンチ! 有原航平争奪戦は苦戦必至で投手補強「全敗」危機

  5. 10

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    岡山天音「ひらやすみ」ロス続出!もう1人の人気者《樹木希林さん最後の愛弟子》も大ブレーク

  2. 2

    帝釈天から始まる「TOKYOタクシー」は「男はつらいよ」ファンが歩んだ歴史をかみしめる作品

  3. 3

    西武にとってエース今井達也の放出は「厄介払い」の側面も…損得勘定的にも今オフが“売り時”だった

  4. 4

    高市政権の物価高対策はもう“手遅れ”…日銀「12月利上げ」でも円安・インフレ抑制は望み薄

  5. 5

    立川志らく、山里亮太、杉村太蔵が…テレビが高市首相をこぞってヨイショするイヤ~な時代

  1. 6

    (5)「名古屋-品川」開通は2040年代半ば…「大阪延伸」は今世紀絶望

  2. 7

    森七菜の出演作にハズレなし! 岡山天音「ひらやすみ」で《ダサめの美大生》好演&評価爆上がり

  3. 8

    小池都知事が定例会見で“都税収奪”にブチ切れた! 高市官邸とのバトル激化必至

  4. 9

    西武の生え抜き源田&外崎が崖っぷち…FA補強連発で「出番減少は避けられない」の見立て

  5. 10

    匂わせか、偶然か…Travis Japan松田元太と前田敦子の《お揃い》疑惑にファンがザワつく微妙なワケ