遅すぎた好投…ヤンキース田中が7回3分の2零封の6勝目

公開日: 更新日:

 ヤンキース・田中将大(27)が5日(日本時間6日)のホワイトソックス戦に登板。7回3分の2を6安打、1四球、無失点で6勝目(2敗)を挙げた。

 立ち上がりから変化球を低めに集める丁寧な投球。二回には下位打線に連打を浴びて1死二、三塁のピンチを背負ったが、後続を抑えてつけ入る隙を与えない。六回にも連打で1死一、二塁とされながら、併殺で切り抜けた。

 七回を投げ終えて90球。淡泊な相手打線にも助けられて完封ペースで来たが、八回2死から安打を許したところで降板。メジャー初完封はお預けとなった。

 折しも、この日はMLBがオールスター(12日、サンディエゴ・ペトコパーク)の出場選手を発表。日本人選手では出場の可能性があった田中はア・リーグ投手陣に選ばれなかった。ヤンキースからはベルトラン外野手の他、ベタンセス、ミラーの救援投手2人が選ばれた。田中は選手間投票と監督推薦で決まる控え選手の候補から漏れただけに、今後は故障者の代替要員として選出されるのは絶望的な状況だ。

 ここまで田中は開幕から同僚が故障で出遅れたり、不調で離脱する中、ローテーションを守り続けてきた。この試合までで17試合を投げてクオリティースタート(QS=6回以上を3自責点以内)は10度と先発としての最低限の役割は果たしてきたが、ア・リーグの指揮を執るロイヤルズのネッド・ヨスト監督の眼鏡にはかなわなかったようだ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高画質は必要ない? 民放各社が撤退検討と報じられた「BS4K」はなぜ失敗したのですか?

  2. 2

    気温50度の灼熱キャンプなのに「寒い」…中村武志さんは「死ぬかもしれん」と言った 

  3. 3

    広陵暴力問題の闇…名門大学の推薦取り消し相次ぎ、中井監督の母校・大商大が「落ち穂拾い」

  4. 4

    巨人阿部監督はたった1年で崖っぷち…阪神と藤川監督にクビを飛ばされる3人の監督

  5. 5

    (4)指揮官が密かに温める虎戦士「クビ切りリスト」…井上広大ら中堅どころ3人、ベテラン2人が対象か

  1. 6

    U18日本代表がパナマ撃破で決勝進出!やっぱり横浜高はスゴかった

  2. 7

    日本ハム・レイエスはどれだけ打っても「メジャー復帰絶望」のワケ

  3. 8

    志村けんさん急逝から5年で豪邸やロールス・ロイスを次々処分も…フジテレビ問題でも際立つ偉大さ

  4. 9

    佐々木朗希いったい何様? ロッテ球団スタッフ3人引き抜きメジャー帯同の波紋

  5. 10

    (2)事実上の「全権監督」として年上コーチを捻じ伏せた…セVでも今オフコーチ陣の首筋は寒い