故千代の富士を理事選で標的に 貴乃花親方の空疎な追悼文

公開日: 更新日:

 31日、すい臓がんで逝去した日本相撲協会の九重親方(享年61)。現役時代は第58代横綱千代の富士としてさまざまな記録を打ち立てただけに、多くの角界関係者が哀悼の意を表した。

 貴乃花親方(43=元横綱)も、そのひとりだ。スポーツニッポンに、哀悼文を掲載。

「現役時代には胸をお借りし、鋼の肉体に額を恐る恐る当てたことも忘れていません」

「私の心は暗闇に迷い込んだかのようです。むなしく、寂しいです」

 などと述べているが、何をかいわんや。自らの野望のため、尊敬する大横綱の「悲願」を打ち砕いたのは誰あろう貴乃花親方自身ではないか。

 九重親方は協会ナンバー2の事業部長だった14年の理事選で落選。これは協会を食いものにしようとした故北の湖理事長の右腕といわれた顧問と貴乃花親方がタッグを組み、九重親方の票をかき集めたからだ。

 それから2年後、九重親方は今年1月の理事選で理事復帰を図ったが、出馬すらかなわなかった。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    参政党が急失速か…参院選「台風の目」のはずが賛同率ガタ落ち、他党も街頭演説で“攻撃”開始

  2. 2

    ドジャース大谷翔平「絶対的な発言力」でMLB球宴どころかオリンピックまで変える勢い

  3. 3

    中日についてオレが思うことを言っちゃおう。一向に補強もせず、本当に勝ちたいのだろうか

  4. 4

    BoA、五木ひろし、さだまさし、及川光博…「体調不良で公演中止」が相次ぐ背景

  5. 5

    5周年のSnow Man“目黒蓮独走”で一抹の不安…水面下のファン離れ&グループ内格差

  1. 6

    参院選神奈川で猛攻の参政党候補に疑惑を直撃! 警視庁時代に「横領発覚→依願退職→退職金で弁済」か

  2. 7

    阿部巨人が今オフFA補強で狙うは…“複数年蹴った”中日・柳裕也と、あのオンカジ選手

  3. 8

    教え子の今岡真訪が蹴った“倍額提示”…「お金じゃありません」と阪神入りを選んだ

  4. 9

    兵庫県警まで動員し当局が警戒…NHK党・立花孝志党首の“あり得ない”参院選の街宣ぶり

  5. 10

    巨人無残な50億円大補強で“天国から地獄”の阿部監督…負けにお決まり「しょうがない」にファン我慢限界