故千代の富士を理事選で標的に 貴乃花親方の空疎な追悼文

公開日: 更新日:

 ある親方は「それも貴乃花親方の存在が大きかった」と、こう続ける。

「北の湖理事長亡き後、貴乃花親方は理事長の座を狙った。理事長は理事の互選で決まるため、自分を支持する理事が一人でも多く必要だった。そのため、シンパである山響親方(元平幕巌雄)たちを理事選で当選させる必要があった。再びターゲットにされ、周辺の票を失った九重親方は出馬すら断念せざるを得なかった」

 貴乃花親方にとって、九重親方は目の上のタンコブ。仮に理事長のイスを手に入れたとしても、九重親方が理事ならば獅子身中の虫となりかねない。貴乃花親方は何が何でも、ライバルを蹴落とす必要があったのだ。

 思えば、貴乃花親方は貴花田時代の91年5月場所初日に千代の富士に勝ち、引退のきっかけをつくった。その上、2度の理事選で理事としてもトドメを刺した。

 その野望に巻き込まれ、あの世に旅立った九重親方は何を思うか……。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希に向けられる“疑いの目”…逃げ癖ついたロッテ時代はチーム内で信頼されず

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    備蓄米報道でも連日登場…スーパー「アキダイ」はなぜテレビ局から重宝される?

  4. 4

    上白石萌音・萌歌姉妹が鹿児島から上京して高校受験した実践学園の偏差値 大学はそれぞれ別へ

  5. 5

    “名門小学校”から渋幕に進んだ秀才・田中圭が東大受験をしなかったワケ 教育熱心な母の影響

  1. 6

    大阪万博“唯一の目玉”水上ショーもはや再開不能…レジオネラ菌が指針値の20倍から約50倍に!

  2. 7

    今秋ドラフト候補が女子中学生への性犯罪容疑で逮捕…プロ、アマ球界への小さくない波紋

  3. 8

    星野源「ガッキーとの夜の幸せタイム」告白で注目される“デマ騒動”&体調不良説との「因果関係」

  4. 9

    女子学院から東大文Ⅲに進んだ膳場貴子が“進振り”で医学部を目指したナゾ

  5. 10

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも