首の皮一枚で2敗目阻止…大関・稀勢の里に北の富士が苦言

公開日: 更新日:

 これが横綱を目指す力士の相撲か。

 今場所、大関稀勢の里(30)の昇進条件は「最低でも14勝1敗以上での優勝」。それが5日目に栃煌山に敗れ、早くも4勝1敗。もう後がなくなった稀勢の里、すっかり弱気になったのか、6日目の妙義龍(29)戦でもブザマな相撲を見せた。

 立ち合いでまわしを取れなかっただけで万策尽き、終始防戦一方。土俵際で何とか突き落とすも、行司軍配は妙義龍に上がった。ここで物言いがつき、「行司差し違え」という首の皮一枚で2敗目は阻止したのだ。

 しかし、内容だけを見れば稀勢の里の完敗。中継を解説していた北の富士(元横綱)も、「拾ったような一番。相撲内容は完全に負けていた」と苦言を呈した。さらに北の富士は綱取りを盛り上げたいアナウンサーが「昨日敗れてうまく……」と言いかけるのを遮り、「そんな消極的な気持ちで土俵に上がったら、今場所うまくいかないよ」と一喝だ。

 かつて稀勢の里は「重圧に弱い」などと欠点を指摘されていた。それが1月場所の後半あたりから改善され、落ち着いた相撲が取れるようになったと思ったらこれだ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    安青錦は大関昇進も“課題”クリアできず…「手で受けるだけ」の立ち合いに厳しい指摘

  2. 2

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  3. 3

    マエケン楽天入り最有力…“本命”だった巨人はフラれて万々歳? OB投手も「獲得失敗がプラスになる」

  4. 4

    中日FA柳に続きマエケンにも逃げられ…苦境の巨人にまさかの菅野智之“出戻り復帰”が浮上

  5. 5

    今田美桜に襲い掛かった「3億円トラブル」報道で“CM女王”消滅…女優業へのダメージも避けられず

  1. 6

    高市政権の“軍拡シナリオ”に綻び…トランプ大統領との電話会談で露呈した「米国の本音」

  2. 7

    エジプト考古学者・吉村作治さんは5年間の車椅子生活を経て…80歳の現在も情熱を失わず

  3. 8

    日中対立激化招いた高市外交に漂う“食傷ムード”…海外の有力メディアから懸念や皮肉が続々と

  4. 9

    安青錦の大関昇進めぐり「賛成」「反対」真っ二つ…苦手の横綱・大の里に善戦したと思いきや

  5. 10

    石破前首相も参戦で「おこめ券」批判拡大…届くのは春以降、米価下落ならありがたみゼロ