どこよりも早いセ新人王予想 “流しのブルペン捕手”が占う
新人に逸材が揃い、激化が予想される17年の新人王争い。流しのブルペンキャッチャーとしてお馴染み、スポーツライターの安倍昌彦氏に、前回のパ・リーグに続いて、セ・リーグを占ってもらった。
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ごく当たり前に考えれば中日1位の柳裕也(明大)が本命だ。球種が豊富で体が強く、勝負根性もある。1年目から10勝できる力があり、順調に行けば、14年新人王の広島・大瀬良(10勝8敗、防御率4.05)以上の成績を残す可能性は高い。
対抗はヤクルト1位の寺島成輝(履正社)。高卒新人の中で最もセンスが高く、柳と同等レベルの打たれないための知恵を兼ね備えている。純粋な能力だけを見れば、1年目から10勝することも夢ではない。
■嫌らしさは1番
2人に迫る能力を秘めているのが、DeNA2位の水野滉也(東海大北海道)だ。16年ドラフトで指名された新人の中でも、打ちにくさ、嫌らしさでは1番ではないか。
175センチ、74キロと体は決して大きくはないが、サイドスローの変則フォームでストレートの最速は147キロ。シュート、フォーク、スライダーを操り、大学4年時には大学日本代表に選出された。