今オフに海渡るか “変則投手”牧田&宮西にメジャー熱視線

公開日: 更新日:

 WBCを視察した東海岸のメジャー球団スカウトはこう評価した。

「打者のタイミングを外す術を知っている。多くの打者が普段のスイングをさせてもらえず、捉えたつもりがファウルや空振りになっていた。すべての球種で球道が違う。加えて、走者なしでもクイックや長い間合いで投げたりと頭を使って投球していることがよくわかる。優秀なリリーバーになれる能力はある」

■カブスのマドン監督が高評価

 一方、宮西も4試合登板で防御率0・00の好成績。カブスとの練習試合では1回無失点に抑えたことで同球団の公式HPによれば、マドン監督が印象に残った選手として宮西の名前を挙げたという。9年連続50試合登板を果たす中継ぎのスペシャリストはすでに海外FA権を取得済み。牧田と同様、昨オフは1年契約を結んでいる(年俸2億円プラス出来高)。前出のスカウトが言う。

「左打者へのワンポイントとしてやれる可能性はある。高めに浮いた甘い球は長打の危険がつきまとうが、スライダーは独特な軌道をしていて、全球種がほどよく荒れるので打者はポイントを絞りづらい。走者を出しても浮足立つことがなく、メンタルも強いのだろう」

 リリーフ投手は先発投手とは違って契約条件は落ちるし、派手な動きにはならないものの、メジャー球団が注視する2人の今後に注目だ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    西武フロントの致命的欠陥…功労者の引き留めベタ、補強すら空振り連発の悲惨

    西武フロントの致命的欠陥…功労者の引き留めベタ、補強すら空振り連発の悲惨

  2. 2
    西武の単独最下位は誰のせい? 若手野手の惨状に「松井監督は二軍で誰を育てた?」の痛烈批判

    西武の単独最下位は誰のせい? 若手野手の惨状に「松井監督は二軍で誰を育てた?」の痛烈批判

  3. 3
    巨人・小林誠司の先制決勝適時打を生んだ「死に物狂い」なLINE自撮り動画

    巨人・小林誠司の先制決勝適時打を生んだ「死に物狂い」なLINE自撮り動画

  4. 4
    全国紙が全国紙でなくなる?「新聞販売店」倒産急増の背景…発行部数の激減、人手不足も一因に

    全国紙が全国紙でなくなる?「新聞販売店」倒産急増の背景…発行部数の激減、人手不足も一因に

  5. 5
    花巻東時代は食トレに苦戦、残した弁当を放置してカビだらけにしたことも

    花巻東時代は食トレに苦戦、残した弁当を放置してカビだらけにしたことも

  1. 6
    日本ハムは過去2年より期待できそう 新外国人レイエスが見せつけた恐るべきパワー

    日本ハムは過去2年より期待できそう 新外国人レイエスが見せつけた恐るべきパワー

  2. 7
    大谷はアスリートだった両親の元、「ずいぶんしっかりした顔つき」で産み落とされた

    大谷はアスリートだった両親の元、「ずいぶんしっかりした顔つき」で産み落とされた

  3. 8
    【中日編】立浪監督が「秘密兵器」に挙げた意外な名前

    【中日編】立浪監督が「秘密兵器」に挙げた意外な名前

  4. 9
    WBCの試合後でも大谷が227キロのバーベルを軽々と持ち上げる姿にヌートバーは舌を巻いた

    WBCの試合後でも大谷が227キロのバーベルを軽々と持ち上げる姿にヌートバーは舌を巻いた

  5. 10
    裏金自民に大逆風! 衆院3補選の「天王山」島根1区で岸田首相の“サクラ”動員演説は大失敗

    裏金自民に大逆風! 衆院3補選の「天王山」島根1区で岸田首相の“サクラ”動員演説は大失敗