猛追の反動で主力負担増…巨人はCS進出でもヘロヘロ状態
巨人がクライマックスシリーズ(CS)圏内の3位へゲーム差なしに迫った。
残り3試合。ゴール目前とはいえ、選手たちは疲労困憊だ。
前日は中4日で登板したマイコラスが139球の熱投。菅野は中5日を3度続けている。田口と新人の畠を加えた先発4本柱は、ここにきて登板間隔を詰めることが増えており、負担が増している。
救援陣もそうだ。勝利の方程式として「七回」を任されていた西村が、前日に右足の痛みを訴えて緊急降板し、翌27日に登録を抹消された。八回からのマシソン、カミネロも3、4連投するなど、毎日のようにマウンドに上がっている。セ・リーグ球団のスコアラーがこう言った。
「投手だけではありません。長野は足をかばいながら試合に出ているように見えます。太ももか、ふくらはぎか、あるいは何年か前に手術をした右ヒザなのか。走攻守の身のこなしが明らかにおかしいですから」
坂本勇や阿部といった主軸も足腰の状態は万全ではない。
高橋監督はシーズン最終盤にきて、主力にムチを入れて戦っている。それがここにきての4連勝につながったが、巨人OBは「最長で日本シリーズまで考えたポストシーズンで、主力がどこまで持つか」と懸念する。
2007年から導入されたCSに12球団で唯一、10年連続で出場している巨人だが、仮に出場権を得ても、ナインは満身創痍である。