著者のコラム一覧
安倍昌彦スポーツライター

1955年、宮城県生まれ。早大卒。アマ時代に捕手としてプレーした経験を生かし、ドラフト候補のボールを実際に受けて取材するスタイルを確立。通称「流しのブルペン捕手」。自身が責任編集を務める雑誌「野球人」を始め、著書、寄稿は多数。

藤原恭大の「走者を走らせない」スローイングは希少価値

公開日: 更新日:

 バッティングさえ、木製バットに対応できるようになったら、「1番センター」は10年心配なし。そういう選手だと思う。

 本人は<足>にいちばん自信を持っているようだが、私には強肩と守備ワークが強烈な印象になっている。いつでもカットできる高さで70メートル前後投げられるスローイング能力は希少価値があり、強力な実戦力になる。低く伸びる返球は、カットされるのを気にして、走者の進塁意欲を消し去ることができる。走ってくる走者を刺すのも強肩だが、走者を走らせない強肩のほうがさらに質が高い。

 センターを守って、左中間、右中間への<初動>の速さは、天性の反射神経か。おそらく、彼なりの打球方向の<想定>もあるのだろう。それがなければ、ああは素早く反応はできない。

 バッティングは、タイミングの始動が早くなって、明確なトップがとれるようになれば、もっと怖い打者になれる。

 詰まるのを恐れることはない。自分のゾーンで待ち構えられるようになれば、変化球を追いかけることも減ってくるはずだ。

▽ふじわら・きょうた 00年5月6日、大阪府生まれ。181センチ、78キロ。左投左打。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希に向けられる“疑いの目”…逃げ癖ついたロッテ時代はチーム内で信頼されず

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    注目集まる「キャスター」後の永野芽郁の俳優人生…テレビ局が起用しづらい「業界内の暗黙ルール」とは

  4. 4

    柳田悠岐の戦線復帰に球団内外で「微妙な温度差」…ソフトBは決して歓迎ムードだけじゃない

  5. 5

    女子学院から東大文Ⅲに進んだ膳場貴子が“進振り”で医学部を目指したナゾ

  1. 6

    大阪万博“唯一の目玉”水上ショーもはや再開不能…レジオネラ菌が指針値の20倍から約50倍に!

  2. 7

    ローラの「田植え」素足だけでないもう1つのトバッチリ…“パソナ案件”ジローラモと同列扱いに

  3. 8

    ヤクルト高津監督「途中休養Xデー」が話題だが…球団関係者から聞こえる「意外な展望」

  4. 9

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも

  5. 10

    備蓄米報道でも連日登場…スーパー「アキダイ」はなぜテレビ局から重宝される?