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安倍昌彦スポーツライター

1955年、宮城県生まれ。早大卒。アマ時代に捕手としてプレーした経験を生かし、ドラフト候補のボールを実際に受けて取材するスタイルを確立。通称「流しのブルペン捕手」。自身が責任編集を務める雑誌「野球人」を始め、著書、寄稿は多数。

吉田輝星は球筋に“角度”を加えられるフォームを覚えたい

公開日: 更新日:

 夏の甲子園で彗星のように現れ、その剛速球で強敵を次々とやっつけて、最後に無敵・大阪桐蔭に粉砕される。

 ドラマチックな展開の中で、すっかり「時の人」になった。

 生き物のように見えた低めの速球の伸びや、ツーシーム、スプリットを使い分けるピッチングセンス。多少動作は大きいが、一塁牽制のスピードにも目を見張ったものだ。

 半面、スライダーで緩む腕の振りや、気持ちが態度や表情に出やすい部分……いかにも高校生らしい<幼さ>もチラチラした甲子園だった。

 甲子園までは<進学>するつもりだったと聞いた。早くからその大学の監督さんから指導を受けて、それで成長できた……とも聞いている。

 ならば、<相性>もいいはずだ。結構な話だと考えていたが、志望届の期限ぎりぎりで「プロ入り」を表明した。

 楽な道ではないかもしれない。なにかにつけて、人気者は肩も背中も重たいものだ。

 球筋に<角度>を加えられるフォームを覚えたい。

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