日ハム吉田輝星&中日・根尾昴 早くも流れる狂想曲の舞台裏

公開日: 更新日:

 文字通り「金の卵」を手にした両球団が、早くも欣喜雀躍だという。

 今夏の甲子園で一躍、全国区のスターになった吉田輝星(金足農)をドラフト1位で獲得した日本ハムは19日、来年1月に二軍本拠地の千葉・鎌ケ谷で行う新入団選手歓迎式典の入場チケットを発売。午前10時に販売を開始すると、約2000枚がわずか10分で完売した。清宮幸太郎が入団した昨年の同歓迎式典は完売までに2~3日を要したというから、吉田人気の高さがうかがえる。

 今秋ドラフト直後には関大名誉教授の宮本勝浩氏が、吉田の日本ハム入団による経済効果を「30億円」と算出して話題になったが、日本ハムの球団関係者がこう言う。

「来季の鎌ケ谷のシーズンシートの売り上げは、ドラフトを境にそれまでの約3・5倍増になりました。球団のファンクラブ会員数も(吉田の出身地である)秋田県からの入会者が前年より600人ほど増え、700人を上回った。全国的にも前年を上回りそうです。シーズンシートは現在も購入者を募っていて、吉田選手に興味を持って購入していただいたり、購入を検討するお客さんがかなり多い印象です。『ハンカチフィーバー』を巻き起こした斎藤が入団したときと同じような熱気を感じています」

 11月に秋田で行われた県民栄誉賞の授賞式の観覧では、定員800人のところ1万人超の応募が殺到。実に13倍の抽選となっただけに、日本ハム関係者は今後もシーズンシートの売り上げ増にソロバンをはじく。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 野球のアクセスランキング

  1. 1

    巨人がソフトB自由契約・有原航平に「3年20億円規模」の破格条件を準備 満を持しての交渉乗り出しへ

  2. 2

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  3. 3

    マエケンは「田中将大を反面教師に」…巨人とヤクルトを蹴って楽天入りの深層

  4. 4

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  5. 5

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  1. 6

    侍Jで加速する「チーム大谷」…国内組で浮上する“後方支援”要員の投打ベテラン

  2. 7

    マエケン楽天入り最有力…“本命”だった巨人はフラれて万々歳? OB投手も「獲得失敗がプラスになる」

  3. 8

    西武にとってエース今井達也の放出は「厄介払い」の側面も…損得勘定的にも今オフが“売り時”だった

  4. 9

    巨人正捕手は岸田を筆頭に、甲斐と山瀬が争う構図…ほぼ“出番消失”小林誠司&大城卓三の末路

  5. 10

    辰己涼介は楽天と再契約が現実的…“コスプレ封印”で殊勝にアピールも、国内FA移籍は厳しい見立て

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人がソフトB自由契約・有原航平に「3年20億円規模」の破格条件を準備 満を持しての交渉乗り出しへ

  2. 2

    長瀬智也が国分太一の会見めぐりSNSに“意味深”投稿連発…芸能界への未練と役者復帰の“匂わせ”

  3. 3

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  4. 4

    元TOKIO松岡昌宏に「STARTO退所→独立」報道も…1人残されたリーダー城島茂の人望が話題になるワケ

  5. 5

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  1. 6

    西武にとってエース今井達也の放出は「厄介払い」の側面も…損得勘定的にも今オフが“売り時”だった

  2. 7

    立花孝志容疑者を追送検した兵庫県警の本気度 被害者ドンマッツ氏が振り返る「私人逮捕」の一部始終

  3. 8

    日吉マムシダニに轟いた錦織圭への歓声とタメ息…日本テニス協会はこれを新たな出発点にしてほしい

  4. 9

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  5. 10

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…