燕バレ “松坂問題”でファンサービス規制強化の動きに持論

公開日: 更新日:

「ニュースは聞いたよ」

 ヤクルトのバレンティン(34)が神妙な面持ちでこう言った。

 中日の松坂がファンとハイタッチをしている最中に右腕を引っ張られ、右肩を負傷。ノースロー調整を強いられ、開幕に間に合わない可能性が浮上した。きょうにも球団と今後について話し合いをもつことになっているが、この一件は米メディアでも「異様なケガを負った」と報じられるなど波紋が広がっている。規制強化やファンサービスの在り方が問われる中、日米球界でプレー経験のあるバレンティンはどう見ているのか。キャンプ地で話を聞いた。

 ――松坂の一件、率直にどう思う?

「マツザカさんは不幸にも事故に遭ってしまったけれど、ファンはシーズン中、僕たちをサポートしてくれている。僕自身、ファンサービス自体は良いものだと思っている」

 ――マリナーズやレッズなど、米球界でのプレー経験がある。日米のファンとの接し方について違いを感じる部分は?

「キャンプ地でいうと、アメリカの場合はファンとの距離は決して近くはない。柵で仕切られているし、厳重なセキュリティーも入っている。日本はファンがとても近いところにいて、大勢の人が一気にワーッと押し寄せてくることもある。マツザカさんのような例があると、選手もファンを怖がってしまうかもしれない。ただ、サインを書く、ハイタッチをするなど、ファンと接する上で、彼らの行動をしっかりコントロールして、もう少し落ち着いてファンサービスができる体制をつくることができれば、全く問題ないはずだよ」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    新生阿部巨人は早くも道険し…「疑問残る」コーチ人事にOBが痛烈批判

  2. 2

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  3. 3

    阪神「次の二軍監督」候補に挙がる2人の大物OB…人選の大前提は“藤川野球”にマッチすること

  4. 4

    阪神・大山を“逆シリーズ男”にしたソフトバンクの秘策…開幕前から丸裸、ようやく初安打・初打点

  5. 5

    巨人桑田二軍監督の“排除”に「原前監督が動いた説」浮上…事実上のクビは必然だった

  1. 6

    創価学会OB長井秀和氏が明かす芸能人チーム「芸術部」の正体…政界、芸能界で蠢く売れっ子たち

  2. 7

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  3. 8

    大谷翔平の来春WBC「二刀流封印」に現実味…ドジャース首脳陣が危機感募らすワールドシリーズの深刻疲労

  4. 9

    大死闘のワールドシリーズにかすむ日本シリーズ「見る気しない」の声続出…日米頂上決戦めぐる彼我の差

  5. 10

    ソフトB柳田悠岐が明かす阪神・佐藤輝明の“最大の武器”…「自分より全然上ですよ」