横綱白鵬に帰化を決意させた朝青龍とのギスギスした因縁

公開日: 更新日:

 複雑な関係ではある。朝青龍は白鵬がデビューした当初こそ可愛がっていたものの、出世するにつれて不仲に。素行不良で「悪」だった自分に対し、当時はまだ謙虚に振る舞っていた白鵬が「善」と持ち上げられたことも面白くなかっただろう。さらに、自身の25回優勝もあっさりと塗り替えられてしまった(白鵬は42回)。

 白鵬も白鵬で、「強いモンゴル人力士」の先駆者である朝青龍には対抗意識が強い。かつて朝青龍を抜く26回目の優勝を果たしたときは、「あの男を超えられてよかった。もう(朝青龍も)文句言わないだろう」と、呵々大笑していたほどだ。

 引退後もそんな朝青龍の上を行くためには、モンゴルではなく日本で立身出世を目指すしかない。

 実現するかどうかはともかく、野望は相撲協会の理事長だともっぱらだ。モンゴル相撲の横綱で、メキシコ五輪レスリング銀メダルという母国の英雄を父に持ちながら、日本に帰化するのは「あの男」への対抗心もあるという。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  2. 2

    渋野日向子に「ジャンボ尾崎に弟子入り」のススメ…国内3試合目は50人中ブービー終戦

  3. 3

    ソフトバンクは「一番得をした」…佐々木麟太郎の“損失見込み”を上回る好選定

  4. 4

    沢口靖子「絶対零度」が月9ワースト目前の“戦犯”はフジテレビ? 二匹目のドジョウ狙うも大誤算

  5. 5

    巨人・桑田二軍監督の電撃退団は“事実上のクビ”…真相は「優勝したのに国際部への異動を打診されていた」

  1. 6

    阪神「次の二軍監督」候補に挙がる2人の大物OB…人選の大前提は“藤川野球”にマッチすること

  2. 7

    国分太一が「世界くらべてみたら」の収録現場で見せていた“暴君ぶり”と“セクハラ発言”の闇

  3. 8

    恥辱まみれの高市外交… 「ノーベル平和賞推薦」でのトランプ媚びはアベ手法そのもの

  4. 9

    後藤真希と一緒の“8万円沖縄ツアー”に《安売りしすぎ》と心配の声…"透け写真集"バカ売れ中なのに

  5. 10

    沢口靖子も菅田将暉も大コケ不可避?フジテレビ秋ドラマ総崩れで局内戦々恐々…シニア狙いが外れた根深い事情