連日辛勝の横綱・大の里が露呈した「脳のブレーキ」は脱臼そのものよりも深刻か
勝つには勝った--。
1月場所6日目の16日に若隆景を破り、1敗をキープした横綱大の里(25)。しかし、今場所は星数ほどの強さを感じられないのも事実だ。
5日目は隆の勝に土俵際まで追い込まれ、「あわや」の場面で逆転の突き落としが炸裂。左足一本を土俵で残す柔軟さ、身の軽さが話題になった。
この日は前日ほど危うい場面はなかったものの、若隆景を一度は土俵際まで追い詰めながら押しきれず、反撃を許している。平幕ならまだしも、大の里は横綱。勝ったのだから万事良し--とはいくまい。
先場所は終盤に「左肩鎖関節脱臼」で千秋楽を休場。年末の冬巡業も全休した。今場所直前もなかなか状態が上がらず、稽古では師匠の二所ノ関親方(元横綱稀勢の里)に「上半身と下半身がバラバラになっている」と指摘されていた。
「明らかに先場所の負傷が尾を引いています」と、ベテラン親方が言う。
「左手を使った突き押しに効果が出ていない。顕著だったのが5日目の隆の勝戦です。立ち合いでノド輪を仕掛けられ、左手で跳ね除けようとしたが、実際は相手の腕をずらしただけ。先場所までの大の里だったら、隆の勝の腕はパーンと跳ね上がっていたはず。まわしを掴んだり引いたりする分には問題がないものの、左のおっつけを得意とする大の里にすれば、武器を1つ封じられたようなものです」


















