友成那智
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友成那智スポーツライター

 1956年青森県生まれ。上智大卒。集英社入社後、今はなきPLAYBOY日本版のスポーツ担当として、日本で活躍する元大リーガーらと交流、米国での現地取材も頻繁に行いアメリカ野球やスポーツビジネスへの造詣を深める。集英社退社後は、各媒体に大リーグ関連の記事を寄稿。04年から毎年執筆している「完全メジャーリーグ選手名鑑」は日本人大リーガーにも愛読者が多い。

MLBのルール変更は日本人選手に多大なメリットをもたらす

公開日: 更新日:

 MLBのルール変更で、来季から、ベンチ入り枠が現行の25人から1人増えて26人になる。リリーフ投手は登板すると最低でも3人の打者と対戦することが義務付けられる。

 この2つの新ルールは、日本人メジャーリーガーにとって大きな追い風となる可能性が高い。

■ローテ6人体制

 まず、ベンチ入りの枠が1人増えることが、大きな福音になるのは先発投手だ。登板間隔が1日延びることで、最も大きなメリットを享受できるのは菊池雄星だろう。メジャー1年目の今季、菊池は序盤、好投が続いたものの、短い登板間隔に適応できず、シーズン中盤に入って球威の低下で失点が急増。今後、メジャーで先発投手としてやっていけるか疑問視されている。来季、登板間隔が延びれば、この危機的状況を脱却できる可能性が高い。

 ローテ6人制になれば前田健太にも強い追い風が吹く。前田は2017年からローテの5番手として扱われる状態が続き、2年連続でシーズン後半にローテ落ちの屈辱を味わった。今年も、その危機にひんしているが、来季ローテが6人制になれば、悪くても6番手として残れるようになり、よほどのことがない限り、リリーフ降格はなくなる。

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