【スクープ】ドラフト候補球児をメジャーが“反則”青田買い

公開日: 更新日:

 あの163キロ右腕の佐々木朗希(大船渡)を卒業と同時に米国に連れて行こうともくろんだメジャー球団があるという。

 その球団はGMまで来日して本人や周囲に“粉”をかけようとしたらしいが、断念せざるを得なかった理由は、メジャーの事前登録制度と夏の甲子園にこだわった本人の意思によるところが大きいらしい。

■5月15日までに出生証明書提出

 高校球児が卒業と同時に海を渡るには、高いハードルを越える必要がある。

 メジャーリーグは2012年から「事前登録制度」を導入。1995年9月以降に生まれた海外アマ選手を獲得する場合、その年の5月15日までに出生証明書やIDなどを大リーグ機構に提出しなければならないからだ。

 日本の高校生の場合、国内外のプロ球団は、夏の甲子園が終了、選手がプロ志望届を提出するまで接触を禁じられている。出生証明書などの個人情報を取得する行為は「タンパリング(事前交渉)」にあたるから、夏の甲子園を目指す高校生が、卒業と同時にメジャーに挑戦することは事実上、不可能なのだ。現行のルール上、高校生を直接メジャーに連れていこうと思ったら、卒業を待って、翌年の5月15日までに登録する以外に方法はない。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    米倉涼子“自宅ガサ入れ”報道の波紋と今後…直後にヨーロッパに渡航、帰国後はイベントを次々キャンセル

  2. 2

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  3. 3

    彬子さま三笠宮家“新当主”で…麻生太郎氏が気を揉む実妹・信子さま「母娘の断絶」と「女性宮家問題」

  4. 4

    アッと驚く自公「連立解消」…突っぱねた高市自民も離脱する斉藤公明も勝算なしの結末

  5. 5

    ヤクルト池山新監督の「意外な評判」 二軍を率いて最下位、その手腕を不安視する声が少なくないが…

  1. 6

    新型コロナワクチン接種後の健康被害の真実を探るドキュメンタリー映画「ヒポクラテスの盲点」を製作した大西隼監督に聞いた

  2. 7

    違法薬物で逮捕された元NHKアナ塚本堅一さんは、依存症予防教育アドバイザーとして再出発していた

  3. 8

    大麻所持の清水尋也、保釈後も広がる波紋…水面下で進む"芋づる式逮捕"に芸能界は戦々恐々

  4. 9

    “行間”を深読みできない人が急増中…「無言の帰宅」の意味、なぜ分からないのか

  5. 10

    万博協会も大阪府も元請けも「詐欺師」…パビリオン工事費未払い被害者が実名告発