著者のコラム一覧
いとうやまねコラムニスト

サッカー、フィギュアスケート、ラグビーなどのコラムニスト。取材・構成・ライティングを担当した土肥美智子著「サッカー日本代表帯同ドクター 女性スポーツドクターのパイオニアとしての軌跡」が好評発売中。

イングランド代表の逞しき胸に咲く「赤い薔薇」の由来とは

公開日: 更新日:

 英国の国花は薔薇。正確には「テューダーローズ」という。外側が赤い花弁で中心部が白い花弁という不思議な薔薇である。最近は品種改良で似たようなものもあるが、あくまでも架空の花だ。

 非公式だが「赤薔薇」が国花として使われることもある。イングランド代表は、この赤い方を採用している。筋骨隆々とした体に咲く一輪の赤い薔薇は、なかなかもってセクシーである。

 世界史で習った「薔薇戦争」を覚えているだろうか? 15世紀にイングランドで起きた王位継承をめぐる2つの名門一族の戦いだ。戦争名は、後の世に名付けられたものだが、その両家の紋章が由来になっている。

 赤い薔薇の紋が当時のイングランド王家「ランカスター家」、白い薔薇の紋が「ヨーク家」という貴族である。両者の戦いは30年間にわたり、最終的にはランカスター家の血筋を引く「テューダー家」が、ヨーク家を倒して幕を閉じる。

 その後、テューダー家の王がヨーク家の王女と結婚。「テューダー朝」を開いた。その時、憎しみ合っていた両家の紋が合体したわけだ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    日本ハムが新庄監督の権限剥奪 フロント主導に逆戻りで有原航平・西川遥輝の獲得にも沈黙中

  2. 2

    白鵬のつくづくトホホな短慮ぶり 相撲協会は本気で「宮城野部屋再興」を考えていた 

  3. 3

    DeNA三浦監督まさかの退団劇の舞台裏 フロントの現場介入にウンザリ、「よく5年も我慢」の声

  4. 4

    藤川阪神の日本シリーズ敗戦の内幕 「こんなチームでは勝てませんよ!」会議室で怒声が響いた

  5. 5

    佳子さま“ギリシャフィーバー”束の間「婚約内定近し」の噂…スクープ合戦の火ブタが切られた

  1. 6

    半世紀前のこの国で夢のような音楽が本当につくられていた

  2. 7

    生田絵梨花は中学校まで文京区の公立で学び、東京音大付属に進学 高3で乃木坂46を一時活動休止の背景

  3. 8

    武田鉄矢「水戸黄門」が7年ぶり2時間SPで復活! 一行が目指すは輪島・金沢

  4. 9

    田原俊彦「姉妹は塾なし」…苦しい家計を母が支えて山梨県立甲府工業高校土木科を無事卒業

  5. 10

    プロスカウトも把握 高校球界で横行するサイン盗みの実情