「小柄なワークホース」J・グレイが8強入りに立ちはだかる

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 体重121キロの巨漢ながら、攻守両面で味方へのフォローを欠かさず、豊富な運動量も武器の一つだ。今大会前に想定された日本の暑さ、湿度の高さによるスタミナの消耗を防ぐため、チームとは別に独自の対策を実践してきた。

 昨年は夏場に体温が上がって発汗を促すサウナスーツを着用して走り込んだり、エアコンの温度を高めに設定して筋トレを行うなど、チームに先がけて日本の暑さ対策に取り組んだ。連戦での疲労や暑さから食欲が減退し、体重が落ちるのを防ぐため、チームの栄養士の指導も受けたという。

 来日後、スコットランドメディアから日本の暑さや湿気について聞かれたグレイは「(事前キャンプ地の)長崎の練習では暑いと感じた時もあったが、去年から対策を抜かりなくやってきたので、問題ない。相手も条件は一緒だし、気温の高さや湿気は言い訳にはならない」と話している。

 日本戦ではワークホースぶりを発揮しそうだ。

 そのスコットランドは9日、主力を温存しながら、ロシア相手に61―0と大勝。プール戦2勝目(1敗)を挙げ、9トライを奪い、ボーナスポイント(1)を得て勝ち点10とした。これにより、日本の初の8強入りは13日のスコットランド戦(横浜国際総合競技場)の結果次第となった。  =つづく

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