白鵬の夢「親方」に黄信号 日本国籍取得でも残る3つの障害

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「現在62歳の宮城野さんは定年延長を希望しているというんです。相撲協会は65歳が定年。再雇用制度を利用すれば、給料は減るが5年間、定年を延長できる。つまり、宮城野さんは70歳まであと8年間、株を保有することになりますから」(前出の親方)

■5年の期間限定

 一代年寄が認められず、株がなかったとしても親方になることは可能だ。横綱なら引退後から5年、大関なら3年、しこ名のまま無条件で親方ができる。が、あくまで期間限定。白鵬が宮城野株を継承する気なら、この制度を利用しても師匠の65歳定年より先に引退することはできない。それ以前にしこ名で親方になっても、5年後に辞めなければならないからだ。

 障害はまだある。親方になれるかどうかは、最終的に相撲協会の承認を得なければいけない。かつて親方株が個人間で高額売買されていた時代ですら、理事会の許可がなければ継承は認められなかった。2014年の公益財団法人への移行に合わせ、売買は禁止。協会が株を一括管理するようになった現在は、年寄資格審査委員会の承認が必要になる。白鵬はそこで親方株の襲名申請を却下される可能性があるというのだ。

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