レッズのリードオフマン秋山 成否は復帰の“くせ者”が握る

公開日: 更新日:

 秋山翔吾(32)が入団したレッズは開幕延期が幸いした。

 故障で3月の開幕に間に合わなかったニック・センゼル外野手(24=昨季打率・256、12本塁打、42打点)、エウヘニオ・スアレス内野手(28=同・271、49本塁打、103打点)の2人が7月にも実施されるオープニングゲームで復帰する見通しが立った。

 レッズの外野はメジャー40人枠中10人と数が豊富。地元紙などによれば、秋山が左翼、センゼルが中堅を守り、この2人がそれぞれ1、2番を打つという。

 リードオフマンとして得点力アップの切り札に期待される秋山にとって、センゼルの復帰はプラスに作用するのではないか。昨季、メジャーデビューした若手外野手は1年目からくせ者ぶりを発揮してきたからだ。

 昨季、主に1番を打ったセンゼルは1打席当たりの相手投手に投げさせる球数が約4球と平凡ながら、際どいコースをファウルにして失投を誘うことに長けている。経験は浅いながらも、状況に応じた打撃にも定評があり、右方向へ流して進塁打を放つなど、チャンスメークにもひと役買った。好機にも強く、昨季の得点圏打率は3割2分3厘(65打数21安打)、28打点とクラッチヒッターでもある。ベル監督は、エンゼルス・大谷翔平の同僚で、メジャーを代表する強打者のひとりであるマイク・トラウトのように勝負強い打者としてセンゼルを育てる方針だという。

 秋山は選球眼の良さや機動力を生かした好機演出を求められている。センゼルとの1、2番コンビで塁をかき回し、スアレスら強打者が控える主軸につなげば、得点パターンも増える。秋山が生還できるかは若手のくせ者にもかかっている。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    侍ジャパンに日韓戦への出場辞退相次ぐワケ…「今後さらに増える」の見立てまで

  2. 2

    大谷翔平は米国人から嫌われている?メディアに続き選手間投票でもMVP落選の謎解き

  3. 3

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  4. 4

    “新コメ大臣”鈴木憲和農相が早くも大炎上! 37万トン減産決定で生産者と消費者の分断加速

  5. 5

    侍J井端監督が仕掛ける巨人・岡本和真への「恩の取り立て」…メジャー組でも“代表選出”の深謀遠慮

  1. 6

    巨人が助っ人左腕ケイ争奪戦に殴り込み…メジャー含む“四つ巴”のマネーゲーム勃発へ

  2. 7

    藤川阪神で加速する恐怖政治…2コーチの退団、異動は“ケンカ別れ”だった

  3. 8

    支持率8割超でも選挙に勝てない「高市バブル」の落とし穴…保守王国の首長選で大差ボロ負けの異常事態

  4. 9

    大谷翔平の来春WBC「二刀流封印」に現実味…ドジャース首脳陣が危機感募らすワールドシリーズの深刻疲労

  5. 10

    和田アキ子が明かした「57年間給料制」の内訳と若手タレントたちが仰天した“特別待遇”列伝