巨人に圧倒的有利ゆえ…原監督が背負う“絶対連覇”の十字架

公開日: 更新日:

 巨人OBの高橋善正氏が解説する。

「選手の状態が万全ではない中で開幕を迎えるため、各球団は故障防止を重視せざるを得ない。その分、開幕からの2週間でいいスタートを切れれば、ペナントの主導権を握りやすい。特に開幕当初はホームの試合が続いた方が選手のコンディションやメンタルが安定しやすい。まして巨人は、コロナに感染した坂本、大城が、厚労省の退院基準が緩和され、より早く退院できた。近いうちに一軍に復帰できるのは大きい。育成選手も含めて戦力はライバル球団より厚く、今季は一軍登録人数などが増えることも追い風です」

 さらに、高橋氏はこう続ける。

「巨人は練習試合でチーム防御率4・85(リーグ5位)と投手陣に不安を残したものの、坂本、岡本らを擁する打力はリーグ上位。戦う環境に恵まれている。過密日程の中でいかに故障者を出さず、投手をやりくりできるか。延長が最大十回までで打ち切られる中で、選手をどう生かすのか。原監督のベンチワークに注目です。また、原監督は編成権を持つ全権監督です。投手のビエイラ、野手のパーラら新助っ人を含めた新戦力がどれくらい活躍するのか。9月30日まで期限が延期になったトレードや新助っ人獲得をどうするのか。編成トップとしての手腕も問われます」

 今季のセはCSが中止になり、日本シリーズに出るには優勝するしかない。原監督は2020年シーズン、より重い十字架を背負うことになる。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    今オフ日本史上最多5人がメジャー挑戦!阪神才木は“藤川監督が後押し”、西武Wエースにヤクルト村上、巨人岡本まで

  2. 2

    ヤクルト村上宗隆の「メジャー契約金」は何億円?

  3. 3

    ドジャース佐々木朗希もようやく危機感…ロッテ時代の逃げ癖、図々しさは通用しないと身に染みた?

  4. 4

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  5. 5

    吉沢亮「国宝」150億円突破も手放しで喜べない…堺雅人“半沢直樹ブーム”と似て非なるギャラ高騰の行方

  1. 6

    「SIAM SHADE」DAITAがメンバー4人を提訴報道…人気バンドを巡る金銭問題と、「GLAY」は別格のワケ

  2. 7

    日本ハム最年長レジェンド宮西尚生も“完オチ”…ますます破壊力増す「新庄のDM」

  3. 8

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 9

    ドジャース佐々木朗希にリリーバーとしての“重大欠陥”…大谷とは真逆の「自己チューぶり」が焦点に

  5. 10

    《あの方のこと?》ラルクhydeの「太っていくロックアーティストになりたくない」発言が物議