巨人坂本“今季中2000安打”に黄信号 原政権の独走が足かせ

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「今年は始まってからずっとしっくりきていない。『いいな』と思っても、それがなかなか続かない」

 巨人坂本勇人(31)は先月、1番に入った際にこう漏らしていた。

 23日の広島戦は本塁打を含む3安打を放ち、打率は・275。今季9度目の猛打賞で通算160度目となった。固め打ちは坂本の専売特許。これで通算1961安打とし、2000安打まで残り40試合で39本となった。1試合で1本を割るペース。これまで77試合に出場して77安打だけに、十分に到達可能な数字だ。

 だが、予断は許さない。21日の同戦で3安打を放ったものの、翌22日は4タコ。去る9日には自身初の3打席連続本塁打の離れ業で、川上哲治氏に並ぶ通算1066勝目を原監督にプレゼントした。しかし、翌10日はやはり4タコに終わった。7月には自己ワーストに並ぶ26打席無安打の不振に陥るなど、今季は好不調の波が大きい。冒頭のコメントのように「好調が続かない」のが悩みなのだ。

 東京ドーム内には「HAYATO2000」なるモニュメントが設置され、球団を挙げたプロジェクトが進んでいる。ただ、原政権最速となる79試合目で50勝に到達するなど、優勝マジックを28とした独走態勢が足かせとなるかもしれない。球界関係者がこう言うのだ。

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