菅首相は川淵会長案を事前了解…「透明性を」どの口が?

公開日: 更新日:

 川淵氏は11日、話し合いを持った森会長からは小池百合子都知事や、菅義偉首相らの了解を得て説得されたと、こう明かしている。

「後をお任せするには川淵さんしかいないと。例えば小池都知事や菅総理、安倍さん、みんなに話して。武藤事務総長も『川淵さんならいい』と。菅さんなんかは『もうちょい若い人いないか』『女性がいないか』という話があったようで」

 つまり菅首相も「密室談合」による川淵新会長人事を事前に報告され、渋々とはいえ了解していたことになる。「透明性の中で決定するべき」「国民が納得できるような手順を踏んで決定するのが大事」というのであれば、森会長から相談された時点でそう言うべきだろう。

 12日に「もっと若い人、女性はいないか」発言の事実関係を記者団にツッコまれた菅首相はゴニョゴニョと口を濁すだけ。「あの、川淵さんとは話していません」などと質問には正面から答えず、冒頭の「ルールに基づいて…」発言を繰り返すのみだった。

 今になって菅首相が「ルール」や「透明性」など口にしたところで国民は信用しない。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    さすがチンピラ政党…維新「国保逃れ」脱法スキームが大炎上! 入手した“指南書”に書かれていること

  2. 2

    国民民主党の支持率ダダ下がりが止まらない…ついに野党第4党に転落、共産党にも抜かれそうな気配

  3. 3

    ドジャース「佐々木朗希放出」に現実味…2年連続サイ・ヤング賞左腕スクーバル獲得のトレード要員へ

  4. 4

    来秋ドラ1候補の高校BIG3は「全員直メジャー」の可能性…日本プロ野球経由は“遠回り”の認識広がる

  5. 5

    ギャラから解析する“TOKIOの絆” 国分太一コンプラ違反疑惑に松岡昌宏も城島茂も「共闘」

  1. 6

    国分太一問題で日テレの「城島&松岡に謝罪」に関係者が抱いた“違和感”

  2. 7

    小林薫&玉置浩二による唯一無二のハーモニー

  3. 8

    脆弱株価、利上げ報道で急落…これが高市経済無策への市場の反応だ

  4. 9

    「東京電力HD」はいまこそ仕掛けのタイミング 無配でも成長力が期待できる

  5. 10

    日本人選手で初めてサングラスとリストバンドを着用した、陰のファッションリーダー