著者のコラム一覧
松崎菊也戯作者

53年3月9日、大分県別府市生まれ。日大芸術学部放送学科卒業後は宇野重吉らが率いる「劇団民藝」に所属。その後はコントグループ「キモサベ社中」「キャラバン」を経て、88年にコントグループ「ニュースペーパー」を結成。リーダー兼脚本家として活躍した。98、99年にはTBSラジオ「松崎菊也のいかがなものか!」でパーソナリティーを務めた。現在も風刺エッセイや一人芝居を中心に活躍中。

大谷翔平なぜ“アクセルべた踏み”なのか 8年前の会見に糸口

公開日: 更新日:

 大谷翔平がアクセルを戻さない。踏みっぱなし。「コロナでいいことないから翔平の活躍だけが楽しみで」と言う私のような贔屓は気が気ではない。利き腕にデッドボールを受けて悶絶した日にゃ飛び出して「ケガでもしたらどうすんだこのやろう!」。

 患部をさすって「痛いの痛いの飛んでけ~」とフ~フ~しつつ、「おまえも痛がり方がオーバーなんだよ。あんなヘナチョコボール屁でもないって顔をしてろ」。でもすかさず「な~に心配するな。いざとなったらじいちゃんが怒鳴り込んでやるから」。指に血豆が出来たら(そんなもんがあったら)血豆地蔵尊のお札をポケットに入れてやる。

 出来のいい、少し無鉄砲な孫を持つ過保護ジジイと成り果てる。翔平は目に入れても痛くない。あんなデカイのを目に入れたら痛いだろうに、国中にそういうジジババがあふれ返る。

「ケガだけ気をつけて」

 なんのこたぁない、命綱をつけない綱渡りを下から眺めてはおろおろしているただ見の客のくせに。

 ケガすりゃしたで「ほ~ら言わんこっちゃない」の「両方やるのは最初から無理と言ってるだろ」の、あらん限りの牙を研いでケガを待ち望んでるアンチも同様に国中にあふれ返る。

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