大谷翔平のヤ軍登板回避は吉! “ケガの功名”でルース以来の「2ケタ勝利&2ケタ本塁打」に現実味

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 元祖ツーウエープレーヤー以来の偉業達成を目前にしながら、21世紀の二刀流が足踏みである。

 エンゼルス・大谷翔平(27)が登板を予定していた日本時間1日のヤンキース戦の登板を回避したのだ。大谷は29日のパドレス戦の一回、右手首付近に投球を受け、大事を取って登板を見送った。

 マドン監督は「右手首に痛みがあって投球には問題がある。(次回登板は)日々の様子を見て決める」と説明した。

■ヤ軍登板回避も42号ソロ本塁打

 29日の試合中に受けたMRI検査の結果、骨に異常はなく、その後もDHで出場し続けている。31日のヤンキース戦では3試合ぶりとなる42号ソロ本塁打。右手首が打撃に影響がないことをアピールしたものの、指先の感覚も含めて、より繊細さが要求される投球は別。指揮官が言うように、患部には痛みが残っており、マウンドに上がればリスクが生じるのかもしれない。

 大谷は9月1日現在、19試合に登板し8勝1敗、防御率3.00、127奪三振。打者として127試合に出場し、446打数117安打の打率.262、42本塁打、90打点。本塁打、打点の2冠を狙える位置に付けているうえに、2ケタ勝利を挙げればサイ・ヤング賞の有力候補に浮上するとみられている。

■前回は3分の2回7失点KO

 今季、投手として結果を残しているが、7月1日のヤンキース戦に登板した際には、3分の2回を2安打5四死球、7失点でKOされている。そのヤ軍は四つ巴の混戦を抜け出すため、7月末のトレード期限を前に打線強化を図り、通算150本塁打のガロ(前レンジャーズ)、同246本塁打のリゾ(前カブス)の2人を獲得。長距離砲2人の加入は打線の厚みを生み、8月はア・リーグ2位の総得点150を叩き出している。打線が好調なこともあり、15~28日にかけてはホワイトソックス、レッドソックス、ブレーブス、アスレチックスと各地区で優勝争いをするチームを相手に13連勝をマークした。

マドン監督の深謀遠慮

「マドン監督は常々、『ショーヘイ(大谷)は十分、サイ・ヤング賞に値する。(投票権のある)記者は考慮した方がいいだろう』と話すなど、大谷のタイトル取りを全面的に後押ししている。前回対戦時以上に迫力のあるヤンキース打線を相手に投げれば、7月の登板同様、打ち込まれかねない。早い回でKOされれば白星は付かず、なおかつ防御率は悪化する。大谷にサイ・ヤング賞を取らせたい指揮官には、ヤンキース戦で登板させるのは得策ではないとの思惑もあったのではないか」(地元放送関係者)

 大谷に代わり、当初は2日に登板予定だった新人若手左腕が前倒しで起用され、1日のマウンドに上がる。3日は試合がないため、大谷の登板は最短で4日の本拠地でのレンジャーズ戦となる。

 大谷が今回のヤンキース戦を登板回避したことは結果として吉と出る可能性が大だ。

 予定通り1日のヤ軍戦に登板していた場合、中5日のローテで回ると、パドレス、ホワイトソックス、アストロズとポストシーズン進出を争うチームとの対戦が続くことになる(残りはマリナーズ戦2試合)。9月に入れば、各地区上位の球団はギアを上げてラストスパートに入る。中でもワイルドカードを争うチームは、なりふり構わず勝ちにくる。

■中4日で最終戦に登板可能

 そこへいくと、4日のレンジャーズ戦(ア・リーグ西地区最下位)で復帰した場合は比較的、楽なカードが控えている。アストロズ(2試合)、ホワイトソックスと強豪との対戦はあるが、29日には再びレンジャーズ戦に登板することになる。9月中の登板で、10勝に到達しない場合はマリナーズとのシーズン最終戦(10月4日)に中4日での登板も決して不可能ではないのだ。

 1918年にベーブ・ルースが達成した同一シーズンでの「2ケタ勝利、2ケタ本塁打」を目指す大谷にとっては、指揮官の思惑が偉業達成に向けてプラスに働きそうだ。

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