新庄と大谷翔平の意外な共通点 先輩からの酒の誘いをキッパリ断り練習漬け

公開日: 更新日:

吉田浩(元阪神)#1

 剛志に初めて会ったのは、1989年12月、ホテル阪神での新入団発表会見の日でした。剛志は髪形はリーゼント、制服は短ランにボンタン。見た目はまるでヤンキーで、同じ新入団選手として普通の学生服を着ていた私は「(福岡県)八女の田舎もんはこんなヤンキーなんか」と驚きました。

【写真】この記事の関連写真を見る(55枚)

 そのときは挨拶程度でしたが、高知県安芸の春季キャンプで同部屋になり、すぐに仲良くなった。当時は福岡弁丸出し。第一印象を覆す真面目さ、野球に対する純粋さにあふれていた。バットを離さず、いつでも走っているイメージ。二十歳を過ぎて僕らが先輩の部屋に呼ばれて酒を飲まされ帰ってきても部屋に姿はなく、バットを振っていたのです。

 剛志は酒を飲まない。僕らは練習が終わると酒を飲んで、またバットを振っては先輩たちと酒を飲んで……そんな時代だった。でも、あいつはその場にはいませんでした。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「おまえになんか、値がつかないよ」編成本部長の捨て台詞でFA宣言を決意した

  2. 2

    【原田真二と秋元康】が10歳上の沢田研二に提供した『ノンポリシー』のこと

  3. 3

    カーリング女子フォルティウスのミラノ五輪表彰台は23歳リザーブ小林未奈の「夜活」次第

  4. 4

    3度目の日本記録更新 マラソン大迫傑は目的と手段が明確で“分かりやすい”から面白い

  5. 5

    国分太一“追放”騒動…日テレが一転して平謝りのウラを読む

  1. 6

    福山雅治&稲葉浩志の“新ラブソング”がクリスマス定番曲に殴り込み! 名曲「クリスマス・イブ」などに迫るか

  2. 7

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  3. 8

    松岡昌宏も日テレに"反撃"…すでに元TOKIO不在の『ザ!鉄腕!DASH!!』がそれでも番組を打ち切れなかった事情

  4. 9

    年末年始はウッチャンナンチャンのかつての人気番組が放送…“復活特番”はどんなタイミングで決まるの?

  5. 10

    査定担当から浴びせられた辛辣な低評価の数々…球団はオレを必要としているのかと疑念を抱くようになった