広島「最下位予想」を裏切る好スタートを生んだ佐々岡監督“逆転の発想”

公開日: 更新日:

 昨19日の巨人戦に敗れて首位から陥落したものの、大方の最下位予想を覆し、首位争いを演じている広島。カブスに移籍した絶対的主砲・鈴木誠也の抜けた穴をどう埋めるかが今季の焦点だったが、何が変わったのか。

 昨季はリーグトップのチーム打率.264だった攻撃陣に対し、投手陣は同ワースト2位の防御率3.81。与四死球は528でワーストだった。

【写真】この記事の関連写真を見る(23枚)

 広島OBで元投手コーチの川端順氏がこう言う。

「なにより投手陣の踏ん張りが大きい。誠也の穴なんて簡単には埋まりません。そこで佐々岡監督は、発想を転換した。攻撃力のマイナスを補うより、投手陣を再建して失点を減らし、しぶとく守り勝つ野球をやると決めたのです。そもそも2015年から投手コーチだった佐々岡の監督昇格の決め手は防御率でした。18年に4.12だったチーム防御率が、彼が一軍の投手コーチになった19年に3.68に改善されたからです。それなのに、監督就任1年目(20年=リーグ5位の4.06)、2年目(21年=同5位の3.81)と悪いまま。そこで3年目の今季、切り札が投入されたのです」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    【夏の甲子園】初戦で「勝つ高校」「負ける高校」完全予想…今夏は好カード目白押しの大混戦

  2. 2

    ドジャース大谷翔平「絶対的な発言力」でMLB球宴どころかオリンピックまで変える勢い

  3. 3

    やす子「ドッキリGP」での言動が物議…“ブチ切れ”対応で露呈してしまった芸人の器量と力量

  4. 4

    巨人・戸郷翔征は「新妻」が不振の原因だった? FA加入の甲斐拓也と“別れて”から2連勝

  5. 5

    中央学院戦の「1安打完封負け」は全部私の責任です。選手たちにもそう伝えました

  1. 6

    菊池風磨率いるtimeleszにはすでに亀裂か…“容姿イジリ”が早速炎上でファンに弁明

  2. 7

    タレント出身議員の“出世頭” 三原じゅん子氏の暴力団交遊疑惑と絶えない金銭トラブル

  3. 8

    巨人の正捕手争い完全決着へ…「岸田>甲斐」はデータでもハッキリ、阿部監督の起用法に変化も

  4. 9

    ドジャース大谷翔平の突き抜けた不動心 ロバーツ監督の「三振多すぎ」苦言も“完全スルー”

  5. 10

    萩生田光一氏「石破おろし」がトーンダウン…自民裏金事件めぐり、特捜部が政策秘書を略式起訴へ