著者のコラム一覧
元川悦子サッカージャーナリスト

1967年7月14日生まれ。長野県松本市出身。業界紙、夕刊紙を経て94年にフリーランス。著作に「U―22」「黄金世代―99年ワールドユース準優勝と日本サッカーの10年 (SJ sports)」「「いじらない」育て方~親とコーチが語る遠藤保仁」「僕らがサッカーボーイズだった頃2 プロサッカー選手のジュニア時代」など。

30人全員集合の森保ジャパン 米国戦4–2–3–1のトップ下は鎌田大地か久保建英か?

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 9月19日からスタートした日本代表のドイツ・デュッセルドルフ合宿。2日目の20日には合流が遅れていた長友佑都(FC東京)、権田修一(清水)、相馬勇紀(名古屋)の国内組3人が合流。30人全員が揃った。こうした中、森保一監督は23日の米国戦を想定し、実戦形式の練習を実施。最終予選途中からでベースにしていた4-3-3ではなく、4-2-3-1を再トライしそうな雲行きだ。

■EL王者の鎌田は“ケチャドバ状態”

 キーマンになりそうなのが、トップ下を担う鎌田大地(フランクフルト)。今季リーグ4得点を奪っている彼には代表でもゴールの期待が高まる。「今はなんか入っちゃう。サッカー選手としてそういうシーズンもある」と言う”ケチャドバ状態”の男が、日本の救世主となる日も近そうだ。

 20日の現地は朝から快晴。最高気温17~18度まで上がり、爽やかな気候だった。こういう日は早く起きるに限る。前夜、仕事を全てこなせなかったこともあり、早朝5時前から活動を開始。原稿執筆の後、食事を作り、コインランドリーに出向いて洗濯も済ませた。

 日本だと500円もあれば洗濯・乾燥が完了するが、物価高のドイツは6~7ユーロ(約850~1000円)とほぼ倍。それもやむを得ないと割り切り、待ち時間を有効活用して町の名所・アルトシュタットへ。急ぎ足で市庁舎やその先にある雄大なライン川の風景をカメラに収めた。

■主力組の最前線には前田大然が入った

 そして午後は日本代表の練習取材へ。この日は前日より2時間早い3時スタート。パウル・ヤネス・シュタディオンにバスが到着すると、選手たちが1人、また1人とやってくる。初日は不在だった長友、権田、相馬も元気そうな姿を見せ、今回の招集メンバー全員がようやく揃った。

 短い円陣の後、彼らは軽いランニングから練習開始。長友と相馬は2人でゆっくりと走り、GK4人も別メニュー。それ以外はフィジカル、ボール回し、パス交換など普段通りの流れで進んでいった。

 40分ほど経過したところで、過密日程を強いられている久保建英(レアル・ソシエダ)、古橋亨梧(セルティック)ら5人がダウンに回ったが、他のメンバーはビブスをつけて対人形式へ。最後はフォーメーション確認まで行った。

 主力組と見られる側は、GKシュミット・ダニエル(シントトロイデン)が最後尾に位置し、CBの吉田麻也(シャルケ)と冨安健洋(アーセナル)、右SBの酒井宏樹(浦和)、左SBの中山雄太(ハダーズフィールド)が最終ラインを形成。ボランチは遠藤航(シュツットガルト)と守田英正(スポルティング・リスボン)のコンビで、右MFに原口元気(ウニオン・ベルリン)、左MFに南野拓実(モナコ)がそれぞれ陣取った。さらにトップ下は鎌田が入り、最前線は前田大然(セルティック)という顔ぶれだった。

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