今岡コーチは阪神“ポスト岡田”の有力候補も、争いは05年V戦士の三つ巴…本命は誰だ?

公開日: 更新日:

鳥谷は早大閥、大卒の「王道」を行く

 ならば「ポスト岡田」の本命は一体誰なのか。

鳥谷敬(41)さんですよ」と、前出のOBがこう続ける。

「鳥谷さんは主に遊撃手として通算2000安打を達成、歴代2位の1939試合連続出場記録を持つ。その実績もさることながら、岡田監督自身が早大の後輩であり、入団1年目からレギュラーに抜擢した鳥谷さんのことを高く評価している。鳥谷さんとYouTubeで野球論を語り合ったこともある。いわば、岡田野球最大の理解者といっても過言ではない」

 鳥谷氏には追い風も吹いている。阪神はこのオフ、オーナーが阪神電鉄の藤原会長から阪急阪神ホールディングスの杉山社長に交代した。

「今季、岡田監督が再登板したのは、早大出身でかねて同監督と親交が深い阪急トップの角会長の肝いりともっぱらです。阪神電鉄も総力を挙げて岡田監督をバックアップしている。加えて阪神は、大卒出身者を監督に据える傾向がある。過去にも岡田監督をはじめ、安藤統男(慶大)、中村勝広(早大)と東京六大学出身の内野手が監督になっている。鳥谷さんが『王道』を歩んでいることは間違いありません」(前出のOB)

 当の鳥谷氏は阪神の監督就任について、テレビ番組などで「できればやりたくない」などと発言。今季からの入閣は実現しなかったが、同じく05年V戦士の赤星憲広氏(評論家)とともに、キャンプで臨時コーチを務めることが決まっている。前出の放送関係者が言う。

「鳥谷さんは昨年末に出演した関西ローカルのテレビ番組で、岡田監督から連絡があったことを明かしたうえで、『もうちょっと外で勉強しとけ』と声をかけられたと語った。本人が監督就任を望まなくても、親会社と岡田監督からの期待は大きいですからね。早ければ今オフにもコーチとして入閣、岡田監督による英才教育が始まるのではないか」

「ポスト岡田」争い、今のところは鳥谷氏が一歩リードしているようだ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 野球のアクセスランキング

  1. 1

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  2. 2

    マエケンの「DeNA入り」が急浮上! 古巣広島まさかのNO、巨人はマー君が足かせで動けず

  3. 3

    DeNA次期監督候補に谷繁元信氏が浮上…南場智子オーナーのイチオシ、本人も願ったりかなったり

  4. 4

    俺と巨人ガルベスの大乱闘の一部始終…落合博満さんのヘッドロックには気を失いかけた

  5. 5

    ドジャース佐々木朗希の抑え起用に太鼓判も…上原浩治氏と橋本清氏が口を揃える「不安要素」

  1. 6

    メジャー今オフにも「二刀流ルール」撤廃の可能性…ドジャース&大谷翔平に他球団のやっかみ集中

  2. 7

    ドジャースの“朗希タンパリング疑惑”で大迷惑!米29球団&日本プロ球団こぞって怒り心頭の納得理由

  3. 8

    ドジャース大谷翔平が直面する米国人の「差別的敵愾心」…米野球専門誌はMVPに選ばず

  4. 9

    今オフ日本史上最多5人がメジャー挑戦!阪神才木は“藤川監督が後押し”、西武Wエースにヤクルト村上、巨人岡本まで

  5. 10

    侍J井端監督 強化試合メンバー発表の裏に「3つの深謀遠慮」…巨人・岡本和真が当選のまさか

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「マラソン」と「大腸がん」に関連あり? ランナー100人への調査結果が全米で大きな波紋

  2. 2

    “マトリ捜査報道”米倉涼子の圧倒的「男運」のなさ…海外から戻らないダンサー彼氏や"前科既婚者"との過去

  3. 3

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  4. 4

    大阪・関西万博「最終日」現地ルポ…やっぱり異常な激混み、最後まで欠陥露呈、成功には程遠く

  5. 5

    米倉涼子“自宅ガサ入れ”報道の波紋と今後…直後にヨーロッパに渡航、帰国後はイベントを次々キャンセル

  1. 6

    アッと驚く自公「連立解消」…突っぱねた高市自民も離脱する斉藤公明も勝算なしの結末

  2. 7

    新型コロナワクチン接種後の健康被害の真実を探るドキュメンタリー映画「ヒポクラテスの盲点」を製作した大西隼監督に聞いた

  3. 8

    巨人の大補強路線にOB評論家から苦言噴出…昨オフ64億円費やすも不発、懲りずに中日・柳&マエケン狙い

  4. 9

    元体操選手の鶴見虹子さん 生徒200人を抱える体操教室を経営、“アイドル”も育成中

  5. 10

    地上波連ドラ3年ぶり竹内涼真に“吉沢亮の代役”の重圧…今もくすぶる5年前の恋愛スキャンダル