日本ハム新庄監督 開幕前から威勢が良かったが…実は今季も優勝なんて目指していない根拠

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 シーズン中にもかかわらず「(選手を)完全燃焼させたい」と、先月27日に来季続投の意欲を示したのが日本ハム新庄剛志監督(51)だ。

 日本ハムは5月中旬から4位をキープ。開幕前は最下位予想の声が圧倒的だっただけに、健闘しているとも言える。それでも、3位ロッテとは6ゲーム差。新庄監督は開幕前から「優勝しか目指さない」とブチ上げているが、Aクラス入りすら厳しいのが現状だ。

 そのことは誰よりも新庄監督本人が痛感している。ああ見えてシビアな思考の持ち主で、意外にもリアリスト。昨季は「優勝なんて目指さない」と言い、選手の育成に注力した理由にしても、「優勝を目指さないのではなく、戦力的に目指せなかったから」と明かすなど、戦力を冷静に見極めていた。

 そんな新庄監督だけに、今季の優勝宣言は“建前”だともっぱらだ。昨季は勝利を度外視したことがファン離れに繋がり、観客動員に苦しんだ。新庄監督もホーム最終戦で「ファンを悲しませたダントツ最下位です」と話したように、ファンが何を求めているのか理解している。ただでさえ今年は新球場元年で、球団にとっても勝負の年。再びファンにソッポを向かれるわけにいかないがゆえの「優勝宣言」だったという。球団OBからはこんな声が聞こえる。

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