原監督“解任”で他球団が警戒…新生・阿部巨人“いの一番”補強ターゲットに定める「3選手の名前」

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「これから個人的な話をさせていただきます」

 巨人の原辰徳監督(65)が4日、東京ドームでの最終戦後のセレモニーでこう切り出すと、2年連続Bクラスが確定した後に山口寿一オーナーと会談したことを明かした。「2つのことを約束しました。1つは辞任。もう1つは若い新しいリーダー、阿部慎之助くんにチームを託そうと、そういう決断をしました」とファンに退任を報告した。

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 監督通算17年目の今季は2年連続で4位。同一監督の2年連続Bクラスは球団史上初という現実を突きつけられた。2021年オフに新たに3年契約を結んでいたが、山口オーナーは「来季のことは真剣に考えないといけない」と話していた。最終年の来季を待たずしての事実上の“解任”である。新監督は阿部慎之助ヘッド兼バッテリーコーチ(44)の内部昇格が決定したが、球団には苦い思い出がある。現役引退後にいきなり就任した高橋由伸前監督は、2位、4位、3位でリーグ優勝に届かなかった。

■由伸前監督時代の教訓

 さるチーム関係者がこう言った。

「由伸政権1年目は大した補強もしてもらえなかった。やっと2年目の17年に日本ハムから陽岱鋼、ソフトバンクから森福允彦、DeNAから山口俊をFAでトリプル補強したものの、機能しなかった。原監督が3度目の就任を果たした18年オフには、広島でMVPを獲得した丸を5年総額35億円という破格の条件でFA補強。丸の活躍もあってリーグ連覇を果たしただけに、球団には補強次第という考えが根強い。由伸政権の二の舞いは避けなければいけないし、阿部新監督に恥をかかせるわけにはいかないでしょう」

 ましてや来年は球団創設90周年の節目の年でもある。封印するとしていたFA補強を解禁するともっぱらだ。

 セ球団の編成担当者によると、国内組は松井裕樹(27=楽天)、加藤貴之(31=日本ハム)、山崎福也(31=オリックス)の3投手、海外組は元DeNAで現SFジャイアンツ傘下3Aの筒香嘉智(31)の人気が高いという。

「巨人は昨オフ、FA補強を封印したというが、実際は西武から宣言した森友哉(オリックス)の獲得に動いています。2年連続Bクラスで原監督が退任。90周年の来季は優勝が至上命令になる。阿部監督になっても若手育成が課題なのは間違いないが、新監督でどうしても勝ちたい巨人は背に腹は代えられない。補強は松井、筒香、山崎福の3人にターゲットを絞っているようです」(セ球団編成担当)

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