伊勢ケ浜部屋の力士9人まさかの集団改名…元横綱白鵬の「宮城野部屋」復興は事実上の消滅
そして誰もが「富士」になった。
22日に発表された大相撲1月場所の番付発表で、伊勢ケ浜部屋所属の力士9人がしこ名を改名。うち8人は昨年閉鎖となった宮城野部屋からの移籍組で、伯桜鵬が伯乃富士、聖白鵬が寿乃富士など、全員が「〇〇富士」となった。
伊勢ケ浜部屋は前師匠の元横綱旭富士(現宮城野親方)にあやかってか、照ノ富士、熱海富士など、しこ名に富士がつく力士が多い。今回、移籍組が改名したのも、「今後は伊勢ケ浜部屋でやっていく」という意味合いだろう。
本来、彼らは宮城野部屋の復興が叶った際は、元の鞘に収まったはず。それが今年5月、宮城野親方(当時)だった元横綱白鵬がケツをまくって退職。復興の願いは後継者と見なされていた炎鵬(31)に託されたものの、極めて困難なイバラの道だ。
引退後に「部屋をもつ=師匠になる」には現役時代の成績が要求されるが、その条件は継承か独立かで大きく異なる。弟子や部屋付き親方が師匠から受け継ぐ場合は、「幕内通算12場所」か「関取通算20場所」をクリアする必要がある。炎鵬は現時点で幕内は9場所しか務めていないものの、十両は20場所。継承の条件は満たしている。


















