元横綱・白鵬「部屋付き親方」はむしろプラス…弟子による暴行で厳罰でも理事長狙う厚顔

公開日: 更新日:

 弟子の監督不行き届きと、北青鵬の暴力を知りながら黙認、隠蔽していたことなどで日本相撲協会から2階級降格と減俸の処分を食らった宮城野親方(38=元横綱白鵬)。

 3月の春場所は所属する伊勢ケ浜一門の別の親方が師匠代行を務め、4月以降は同一門が宮城野部屋を預かることになった。

 現役時代の3度の処分歴に加えて、師匠になってからの不祥事だ。協会内では宮城野部屋の閉鎖もささやかれているが、当の本人はカエルの面になんとやららしい。

「かつての木瀬親方(元幕内肥後ノ海)の例があるからね。ほとぼりが冷めれば再び師匠に戻れると思っているようですけど、そう甘くありませんよ」と、ある親方がこう続ける。

「木瀬親方が暴力団幹部の本場所観戦に関与したとして2010年に木瀬部屋は閉鎖されたが、当時の北の湖理事長の温情で2年後に再興された。けれども、いまの協会は当時と違う。コンプライアンス委員会があり、外部の厳しい声も受け入れている。まして白鵬は親方になるときに、協会の規則や相撲界のしきたりを守り、そこから逸脱した言動を取らないという誓約書に署名している。現役時代の処分との合わせ技で、二度と師匠を務めることはできないと思う」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    日本は強い国か…「障害者年金」を半分に減額とは

  2. 2

    SBI新生銀が「貯金量107兆円」のJAグループマネーにリーチ…農林中金と資本提携し再上場へ

  3. 3

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  4. 4

    「おこめ券」でJAはボロ儲け? 国民から「いらない!」とブーイングでも鈴木農相が執着するワケ

  5. 5

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…

  1. 6

    侍Jで加速する「チーム大谷」…国内組で浮上する“後方支援”要員の投打ベテラン

  2. 7

    石破前首相も参戦で「おこめ券」批判拡大…届くのは春以降、米価下落ならありがたみゼロ

  3. 8

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  4. 9

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  5. 10

    高市政権の物価高対策「自治体が自由に使える=丸投げ」に大ブーイング…ネットでも「おこめ券はいらない!」