男子バレーに危険な兆候…“金メダル級”人気はパリ五輪がピーク? 28年ロス大会へ不安山積

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 人気は金メダル級だった。

 先日閉幕を迎えたパリ五輪。帰国したオリンピアンたちは連日メディアに引っ張りダコ。中でも注目を集めたのがバレーボールで、特に男子はテレビ中継で軒並み高視聴率をマーク。準々決勝のイタリア戦(23.1%=ビデオリサーチ調べ、関東地区=以下同)がパリ五輪全体の視聴率ランキングで1位を獲得。1次リーグのアルゼンチン戦(17.9%)が3位、同ドイツ戦(14.2%)も6位にランクインし、トップ10で3つを占めた。視聴者が多い午後の放送が多かったとはいえ人気の高さを証明した形だ。

 バレーはかつてフジテレビが放映権を独占。元ジャニーズ事務所のタレントを使った戦略が奏功した時期もあったが、近年は人気低迷に悩まされていた。元日本代表でタレントの川合俊一氏(61)が2022年に日本バレーボール協会の会長に就任して以降、率先してメディア戦略を行い、高橋藍(22)や石川祐希(28)といった人気、実力を兼ね備えた選手の存在もあり、今大会で最も注目を集める競技のひとつになった。

 が、パリではその人気に実力が追いつかなかった。フィリップ・ブラン監督(64)の手腕もあり、パリ五輪直前に世界ランキングでポーランドに次ぐ2位に浮上。「歴代最強」と称されたものの、いざフタを開けてみればガチンコ勝負でのもろさが露呈し、メダルはおろかベスト4にも手が届かなかった。

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