巨人が直面「主力流出連鎖」の深刻度は阪神以上…岡本、戸郷、大勢に続き期待の新星までメジャー志向

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井上温大は今永に弟子入りを直訴

「昨年3月のWBCで世界一になった直後、戸郷が『今までもずっとメジャーへ行きたくてずっと夢。実際にアメリカに行って、よりそうなった』と言い、大勢まで『(メジャー志向が)芽生えた。正直、カッコ良かった。メジャーに呼ばれる投手になりたいと思った』と相次いで公言した。選手は『国際大会は海外を知れる醍醐味がある』と言う。国際大会で活躍した高揚感もあって『ボクもメジャーに挑戦したい』と堂々と宣言されるのが、巨人は怖い。菅野、岡本和、戸郷、大勢に山﨑伊や井上までメジャー挑戦となれば、毎オフのように主力が順番待ちの列をつくることになりますから」

 別の球界関係者が話を引き取る。

「井上はカブスの今永昇太DeNAに在籍していた22年オフに高卒3年目ながら自主トレで弟子入り。『ずっと憧れだった。左投手なら日本球界トップ』と面識のない今永に近づくため、侍ジャパンで今永とチームメートだった巨人の先輩・中川にダメ元で頼み込み、『一緒にやろう』と快諾してもらったそうです。当時の井上は課題を直球とスライダーの2つしかない球種の少なさと自己分析。今永の決め球のチェンジアップを教わりたいという確固たる狙いがあった。寝食をともにする中で、今永の武器でもある効率のいい投げ方でスピンを利かせる投法や、タンパク質の取り方など食事管理のアドバイスまでもらったそうです。貪欲さ、したたかさ、行動力があると、今永にも弟子として認められています」

 その今永“先生”はメジャー1年目の今季、いきなり15勝(3敗)を挙げて大ブレーク。井上は今でも師匠と連絡を取り合っているというから、感化されても不思議ではない。

 井上はプレミア12の初戦となる13日の豪州戦の先発が決まっている。「侍の左のエース」に名乗りを上げた井上の活躍を、巨人の関係者はヒヤヒヤしながら見守っている。

  ◇  ◇  ◇

 ところで、巨人といえば先月28日に来季組閣が発表されたが、ヘッド兼打撃チーフコーチに就く二岡智宏氏の評判はすこぶる悪かった。チーム内からは「選手が委縮している」などという声が上がっていたほどだ。いったいどういうことか。巨人で何が起きていたのか。

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