井上尚弥を襲った前代未聞の「2週間前の相手変更」…それでも「楽しみ、メリット」を強調する胸算用

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「かなり楽しみ。待ち遠しい」

 23日、計量後にこう言って笑顔を見せたのが、世界スーパーバンタム級4団体統一王者の井上尚弥(31)だ。

 24日にWBO11位の金芸俊(32=韓国)と4団体統一後、3度目の防衛戦を行う。昨年末にグッドマンと行うはずだった防衛戦は、相手の度重なるケガで延期の末、11日に急きょ、対戦相手が金に変更された。試合2週間前に対戦相手が代わるのは前代未聞。普通なら対策などを練り直さなければならないため、迷惑この上ないが、井上は22日の会見でも「楽しみ」と話していた。

 さるボクシング関係者は「井上らしい」と、こう続ける。

「井上は相手が強ければ強いほど燃えるタイプ。表情が明るくなるし、冗舌になる。逆に下馬評で圧倒的に自分有利だと、『試合のことはいいじゃないですか』と言うなど、ぶっきらぼうになりがちです。今回の相手は同級11位ながら、他の3団体では挑戦者資格の15位以内に届いていない。それでも突然相手が変更になったことを楽しんでいるフシがある。困難に挑戦するのが好きなんですよ」

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