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友成那智スポーツライター

 1956年青森県生まれ。上智大卒。集英社入社後、今はなきPLAYBOY日本版のスポーツ担当として、日本で活躍する元大リーガーらと交流、米国での現地取材も頻繁に行いアメリカ野球やスポーツビジネスへの造詣を深める。集英社退社後は、各媒体に大リーグ関連の記事を寄稿。04年から毎年執筆している「完全メジャーリーグ選手名鑑」は日本人大リーガーにも愛読者が多い。

メジャーを席巻「魚雷バット」を徹底分析…ヤンキースはなぜ奨励したのか、その効果は?

公開日: 更新日:

■では魚雷バットの効果は?

 トルピードバットの効果については諸説あるが、筆者は「中の上」から「中」レベルの打者の飛距離を3~5メートル伸ばす効果があるとみている。それを前提にヤンキースで開幕から4月12日までに出た26本塁打を一本一本、動画でチェックしていったところ、フェンスをギリギリ越えてスタンドの2列目までに飛び込んだ一発が10本あり、そのうちの7本はトルピードバット使用者のものだった。内訳はボルピー3本、ウェルズとチザムが各2本である。ボルピーは昨年12本しか記録していないので、トルピードバットで大化けする可能性が出てきた。 

 トルピードバットを奨励した効果は確かにあった。

 ただ、ヤンキースをポストシーズンに進出させる切り札にはなりそうもない。

 トルピードバットで出た7本塁打のうち6本は開幕3試合目までに出たもので、それ以降は相手チームの投手がヤンキースのトルピード使用打者に、フライ打球を打たれないような攻め方をするケースが多くなったので4試合目以降は10試合で1本しか「トルピード本塁打」は出ていない。

 ヤンキースもその間は4勝6敗で負けが込んでおり、早くも苦しい展開になっている。

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