帝王ニクラスが呆れた松山英樹の「日本語優勝スピーチ」

公開日: 更新日:

「なんだコイツは?っていうニクラスの表情に会場のみんなが凍りつきましたね」

 こう振り返るのは、5月のザ・メモリアルトーナメントで日本人4人目の米ツアー優勝を遂げた松山英樹の記者会見に出席した米ツアー記者だ。

 というのも、松山は右横に座った通訳を介して「米ツアーで勝ててうれしい」と日本語でボソリと語り、ひな壇の左横にいたニクラスは「何を言ってんだ?」とチンプンカンプンで呆れ顔だったからだ。

 それだけではない。

「ニクラスは米国を代表する偉大なプレーヤーであり、今でも絶大な人気者です。そのニクラスが主催する大会に勝ったのだから、まずニクラスに感謝の気持ちを真っ先に述べるのが礼儀でした。たどたどしい英語であっても勝者ですから、ニクラスだって一生懸命に聞きます。“I'm honored to join of this tournament. Thank you Mr. Nicklaus.(あなたの大会で勝てたことは名誉でうれしい。とても感謝しています)”と簡単な英語でもいいので自分の口で言えばよかったのです」(前出の米ツアー記者)

 それは日本でも同じだ。日本語も話せない韓国人プロが優勝して、韓国語でスピーチされたら、カチンとくる人は多い。米ツアーでは「リョウ イシカワはしっかり挨拶できるのに、ヒデキはまともに英語も話せないのか」と呆れられているのだ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    立花孝志容疑者を"担ぎ出した"とやり玉に…中田敦彦、ホリエモン、太田光のスタンスと逃げ腰に批判殺到

  2. 2

    阪神・佐藤輝明にライバル球団は戦々恐々…甲子園でのGG初受賞にこれだけの価値

  3. 3

    FNS歌謡祭“アイドルフェス化”の是非…FRUITS ZIPPER、CANDY TUNE登場も「特別感」はナゼなくなった?

  4. 4

    阪神異例人事「和田元監督がヘッド就任」の舞台裏…藤川監督はコーチ陣に不満を募らせていた

  5. 5

    新米売れず、ささやかれる年末の米価暴落…コメ卸最大手トップが異例言及の波紋

  1. 6

    兵庫県・斎藤元彦知事らを待ち受ける検察審の壁…嫌疑不十分で不起訴も「一件落着」にはまだ早い

  2. 7

    カズレーザーは埼玉県立熊谷高校、二階堂ふみは都立八潮高校からそれぞれ同志社と慶応に進学

  3. 8

    日本の刑事裁判では被告人の尊厳が守られていない

  4. 9

    1試合で「勝利」と「セーブ」を同時達成 プロ野球でたった1度きり、永遠に破られない怪記録

  5. 10

    加速する「黒字リストラ」…早期・希望退職6年ぶり高水準、人手不足でも関係なし