ドジャース佐々木朗希「今季構想外」特別待遇剥奪でアリゾナ送還へ…かばい続けてきたロバーツ監督まで首捻る

公開日: 更新日:

戦力より育成に重点か

 メジャーに詳しいスポーツライターの友成那智氏もこう言う。

「球団や首脳陣は、佐々木が昨季ロッテで111イニング投げていることから、年間100イニング程度投げてくれればともくろみがあったはず。しかし遅々としてリハビリが進展せず、そのアテは外れた格好です。このままでは前半戦はおろか、ポストシーズンの戦力としても計算できない。ドジャースの投手陣は崩壊状態で、4位のダイヤモンドバックスまで5.5ゲーム差(15日現在)の大混戦。マイナーも、故障者を除けば、すぐにでもメジャーに引き上げられる投手は少ない。佐々木にはすぐにでも投げてもらいたいはずですが、スロー調整を認めているということはもはや、育成に重点を置くつもりなのかもしれません」

 そうなると、いよいよ佐々木はマイナー落ちとなるのか。

「戦力として見なさないとなれば、メジャーに同行させる必要はなくなります。60日間のILへ移行したうえで、キャンプ地・アリゾナの育成施設でリハビリ、トレーニングや技術向上を目指すことになるのではないか」

 とは、前出の友成氏だ。

「ドジャースはメジャー屈指のスタッフを多く抱えています。アリゾナでは、投手コーディネーターやトレーナー、医療スタッフなどの下、若手が体力や筋力、球質、変化球習得など、底上げを図っている。佐々木も来季以降を見据えてその輪の中に入る可能性はあります」

 16日、ロバーツ監督が試合前の会見で佐々木に関して「現実的には今季は彼がいないという方向で考えるのが妥当だろう」と改めて言及。今季の構想から外すことを示唆した。

 さらに佐々木が痛み止めの注射を打ったことも明かした。

 その佐々木は14日のジャイアンツ戦にベンチ入りし、大谷の横に並んでチームを鼓舞した。大谷が佐々木にちょっかいを出すなど、何もできない後輩を思いやる場面も見られるが、今季はこのままベンチから外れそうな雲行きだ。

  ◇  ◇  ◇

 当初の予定を大きく下回る佐々木朗希のリハビリに、ロバーツ監督はついにメンタル面の問題を示唆。だが、「しっくりこない」などと言って、チーム状況に関係なく離脱を繰り返してきたのは、古巣ロッテ時代から“お馴染み”の光景だ。当時もチーム内では白い目で見る向きがあったという。このままでは、ドジャースでも同じ轍を踏むことになるのか。佐々木のこれまでの「生き方」とは。

●関連記事【もっと読む】…では、それらについて詳しく報じている。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    立花孝志容疑者を"担ぎ出した"とやり玉に…中田敦彦、ホリエモン、太田光のスタンスと逃げ腰に批判殺到

  2. 2

    片山さつき財務相“苦しい”言い訳再び…「把握」しながら「失念」などありえない

  3. 3

    阪神異例人事「和田元監督がヘッド就任」の舞台裏…藤川監督はコーチ陣に不満を募らせていた

  4. 4

    阪神・佐藤輝明にライバル球団は戦々恐々…甲子園でのGG初受賞にこれだけの価値

  5. 5

    高市首相「世界の真ん中で咲き誇る日本外交」どこへ? 中国、北朝鮮、ロシアからナメられっぱなしで早くもドン詰まり

  1. 6

    “文春砲”で不倫バレ柳裕也の中日残留に飛び交う憶測…巨人はソフトB有原まで逃しFA戦線いきなり2敗

  2. 7

    阪神・佐藤輝明の侍J選外は“緊急辞退”だった!「今オフメジャー説」に球界ザワつく

  3. 8

    ドジャースからWBC侍J入りは「打者・大谷翔平」のみか…山本由伸は「慎重に検討」、朗希は“余裕なし”

  4. 9

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  5. 10

    古川琴音“旧ジャニ御用達”も当然の「驚異の女優IQの高さ」と共演者の魅力を最大限に引き出すプロ根性