全米女子プロ会場名物の強風下で武器になる「パンチショット」なぜ打たない?国内コース進化で“習得不要”の皮肉
【全米女子プロゴルフ選手権】第2日
「これじゃゴルフにならないわよ!」
そんな怒声がアチコチから聞こえてきそうな一日だった。
前日は風速4~5メートルの南東の風。当地では穏やかな部類でも、「縦距離」が合わずに苦戦する選手が多かった。この日は朝から7メートルの南風が吹き荒れ、途中から10メートル超に。強風が轟音を立て、「午前組」から艱難辛苦の連続だった。
日本勢も軒並みスコアを崩したが、2アンダー3位から順位を上げたのは竹田麗央。16ホールが終わって通算2アンダーは暫定首位のJ・ティティクルから3打差の2位。優勝を狙える位置にいる。日本勢2番手は通算1アンダー5位の岩井千怜。
日本時間午前10時現在の予選カットラインは通算7オーバー。渋野日向子、河本結9オーバー、馬場咲希10オーバー、古江彩佳11オーバーで予選落ち濃厚だ。
ピンがしなるほど強い風の日は、パンチショットが有効だ。クラブを短く持ち、ボールはかなり右足寄りに置き、ハンドファーストにインパクトする。フォローは「ライン出し」のように低く抑えると、風の影響が少ない、スピンの利いた低弾道のボールが打てる。