全米女子プロ選手権「PGA肝いり新設コース」は評判最悪…タイパ度外視がゴルフ大国の首絞める
【全米女子プロゴルフ選手権】最終日
通算4アンダーでM・リーがメジャー3勝目を手にして幕を閉じた全米女子プロ選手権。アンダーパーフィニッシュは3人で、日本勢最高位は、同1オーバー4位タイの岩井千怜。同2オーバーの山下美夢有は6位タイだった。
今年は、主催する全米プロゴルフ協会(PGAオブ・アメリカ)が本部を置く米南部テキサス州フリスコのフィールズランチイーストが舞台だった。2023年に開場した新設のパブリックコースは、前年にPGA本部があるフロリダからこの地へ移転したことに伴いつくられたもの。今後15年間、27年と34年の全米プロゴルフなど20以上のトーナメントが開催される予定だ。いわば、PGA肝いりコースといえるのだが、評判がよろしくない。
牧場があった広大な土地につくられたゴルフ場は樹木がほとんどなく、今大会中もテキサス名物の強風が吹き荒れた。深いバンカーが96個もあり、第1打がブッシュに入るとボールはなかなか見つからず、グリーン上では強風でアドレスを解く選手が続出。日中は気温が35度を上回る酷暑も選手にとっては難敵だった。